指示や指導をどう捉える? | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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先生や先輩に、いろいろ指示や指導を受けると、いろんなことを言われますよね。
それ、どんなふうに捉えて、どうしていったらいいのでしょう。
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 
 
それが正しいとは限らない
 
指導を受けて、なにかを言われたら、あなたは鵜呑みにしますか?
それ、ダメです。
それが必ずしも正しいとは限らないのですから。
完全無欠な人などいないのですから。
『とにかく疑え』と言うわけではないのです。でも、鵜呑みはダメです。
客観的によく捉えて、そして一旦疑ってみることも必要なのですよ。
 
 
唯一の選択肢でもない
 
特に音楽には、唯一の正解や、たったひとつの道があるわけではない。
いろいろある。
言われたことのほかにも道ややり方、解釈や捉え方があるかもしれない。
『それしかないんだ』『これが唯一の道なんだ』なんて思わないことです。
たいてい、いろいろあるはず。
いろいろある中のひとつ、そんなふうに捉えられることの方が、むしろ多いと思うのです。
ほんとうに伸びる人、大成する人って、ひとつの温室の中だけで育った純粋培養、ではない人です。
 
 
 
客観的に受け止める
 
なにか言われたら…、たとえば音のことを言われたとします。
それって、どういうことなのでしょう。
『今、この人には、そう感じられた』
そういうことですよね。
それがたとえマイナスなことであったとしても、それで気に病む必要などありません。
ただ客観的に見れば、それでいいのです。
感じ方は人それぞれ。
ほかの人は、また違う捉え方をして違うことを言うかもしれないのです。
 
 
意味や狙いを理解する
 
なにかを言われたら、そのことの意味、真意、狙い、思い、思惑…
そういうものを慮り(おもんばかり)ましょう。
つまり、ただ言葉通りを無思考に鵜呑みにするのではない、ということ。
これって、楽譜を読む時と同じですね。
この人は、どうしてこう言ったのだろうか。
狙いはなんだろう、どうなって欲しいのだろう、
どうしてそう感じたんだろう、どんな思いがあったんだろう…
それを読み取ったり推理したりしてみてほしいのです。
もしわからなければ訊いてみることも、時には必要だと思いますよ。
 
 
 
言われたとおりにすることが目的ではない
 
さて、なにかを言われて、指示されて、では、それを聞くあなたの『目的』って何でしょう。
言われたとおり、従順にそれに従うことなのでしょうか。
それとも、演奏をより良くすることなのでしょうか。
どちらですか。よく考えてみましょう。とても大切なことですよ。
もし、ただ言われたとおりにすることが目的になっているのだとしたら、
もしかしたら、いい演奏をすることは難しいかも…
ほんとうの目的を、ちゃんと見据えること。これ、絶対に大切です。
 
 
とにかく自分で考える
 
とにかく自分で考えることが大切だと思うのです。
言われたことは、ちゃんと咀嚼することです。
それがどんなに良薬であったとしても、それがどんなにご馳走であったとしても、
噛まずに飲み込んだら、おなかを壊してしまいます。
自分で考え、自分で捉え、目的のためのヒントにする。
自分はどう思うか、自分はどう感じるか、それを持っていることが大切なように思います。
また、そうであって初めて、その指示の真意をちゃんと受け止められるように思うのです。
 
さて、先生や先輩に言われたこと、あなたは鵜呑みにしますか、それとも…