結果が大事?プロセスが大事? | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんは、結果が大切だと思いますか、それともプロセスが大切だと思いますか。

見失ってしまうと、残念なことになる、きょうはそんなお話。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

プロセスに溺れる…

 

トランペット奏者の荻原明さんが、こんなブログを書いてみえました。

リンク先の記事、ぜひ読んでみてください。

 

 

『歩き方ばかり気にして、その場で足踏みしてるだけ。一歩も進んでない…』

あるのではないでしょうか。

でも、足踏みしたことに満足して、「きょうはよく頑張ったなぁ」って…。

プロセスに溺れる、たしかにあると思います。

自分自身も、身におぼえがあります。

 

 

これを何回練習しなさい

 

いちばん愚かなのって、「これを何回練習しなさい」、「これを何回合わせなさい」だと思うのです。

ありませんか、そんな指示…。たとえば、「10回やりなさい」、「10回合わせなさい」…

小学校のとき、漢字をノートに漢字を10回ずつとか書きませんでした?

『朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝』って。

でも、それっていったい何のためなのでしょう。

漢字をおぼるため、書く練習のため、なのですよね。

決して、書くこと自体が目的なのではなく…。

 

 

 

目的とモニター

 

さて、では、10回練習する、10回合わせる、その目的って何でしょうか。

それがわかっていれば、まだマシな方です。それでもさらに、

10回練習して、10回合わせて、どれくらい目的に近づいたか、どんな変化が起こったか、

そのことをモニターできていますか? 変化に気づいていますか?

できていなければ、それはただの足踏みの可能性が高いですよね。

でも、言われたとおりに10回練習した、10回合わせた、だから安心だ!?

言われたとおりにやったんだからいいだろう!?

指導者を信頼しているんだから!?

信頼は、依存とは違うのですよ。よく考えてみましょう!

 

 

結果を見据えて責任を持つ

 

結局、練習する『目的』、それから、練習した、その『結果』を、ちゃんと見据える。

そして、そのことに自分自身でちゃんと責任を持つ、ということなのでしょうね。

自分のことであるのだから、出来なくても誰かに責められたりはしない。

また、誰かのためにやるものでもない。自分のため。

そしてその結果については、指導者や、ほかの誰かのせいではない。

そのやり方を選んだのは自分。目的を定めたのも自分。

前に進むのも自分。結果を受け入れるのも自分。

目的を見据えて、その結果に自分で責任を持つ。

 

 

 

結果のためには手段選ばずって…

 

さて、一方で、『結果のためには手段選ばず』で突き進んで、なにかを踏み外すこともある。

「とにかく縦の線を合わせなさい!」ってやって、結果、いびつな演奏になってしまったり…。

これは一体どうしたというのでしょうか。ちゃんと目的を見据えていたのに…

こんなに縦の線を合わせたのに、賞につながらなかった…

なぜでしょう?

不自然な、いびつな演奏だったからですよね。つまり…

 

 

ほんとうの目的を

 

目的の設定を間違った、あるいは、

その目的のさらに向こうにある、ほんとうの目的が見えていなかった、ということなのでしょうね。

たとえば、縦の線を合わせるのは何のためでしょう。美しい演奏のためですよね。

なのに、ただ目先の音符のタイミングだけを無理矢理に合わせていたら、

その結果、美しい演奏ではなく、不自然で、なんだかいびつな演奏になっちゃった…。

それは、やり方が悪かったということ。やり方も大切なのです。というよりも、

ほんとうの目的、いちばん根っこを見失わないこと、そして、そこを出発点にすること。

ということは、結局やっぱり目的をちゃんと見据えることが大切だということなのですよね。

これって、音楽だけではなく勉強やスポーツ、いろいろなことに言えますね。

 

さて、目的、ちゃんと見据えていますか。それともプロセスに溺れる?