30日のブログで、『文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』 について書きました。
ツイッターでアンケートをしてみたので、きょうはその結果について書いてみます。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン
前回のブログ記事が、こちらです。
ガイドラインを読んで思ったことや感じたことを少し書いています。
そして、このガイドラインについて、また、それに関連して、
ツイッターでいくつかアンケートをしてみました。
ガイドラインについて
まずガイドラインについて、どう思うかを問いました。有効投票数170票。
『考え方や理念には共感できる』が過半数を越えています。
わりあい予想通りの結果でした。
『全面的に賛成だ』と『考え方や理念には共感できる』で7割に達しています。
『全面的に賛成だ』が『まったく受け入れられない』をわずかに超えています。
しかし、『全面的に賛成だ』、『まったく受け入れられない』の両極端の回答がそれぞれ15%程度と、
少し多いと感じますね。
それぞれどういう意図や思いなのかが知りたいところです。
活動時間について
次に、適当だと思う一週間の活動時間について訊きました。有効投票数160票。
ちなみにガイドラインでは週11時間となっていました。
これは割れましたが、なんとなく予想通りの結果でしたね。
この結果を見る限り、週あたり11時間は少し少なすぎると言えるのかもしれません。
バンドによってさまざまな形態や性格があるのに、『一律週11時間』と規制することはどうなのか、
という部分が、いちばんいろいろな意見が出てくる原因なのだと思います。
キツすぎる型にはめて何でも規制しようとする動きって、昨今の風潮のように感じます。
しかも、規則ではなく『ガイドライン』なのです。
どれくらいが適当なんだろう…
さて、では、どれくらいが適当な時間なのでしょう…
1週間って168時間ですよね(24×7)。
企業の労働時間を規制する決まりに『法定労働時間』というものがあります。
それによると、1週間の法定労働時間は40時間です。
これをそのまま学校に当てはめるのはどうかとも思いますが、
たとえば、週40時間学校で活動しているとして、
少なくとも、部活動がその半分を超えるのはおかしいと言えるのではないかと思うのです。
なのでたとえば、『部活動の時間は週あたり20時間を超えてはならない』とするのはどうでしょう。
それぞれの実情に合わせて少しゆるめ、その代わり、厳守の規則にするのです。
しかし、『ここを超えてはならない』が『ここまでやっていい』になってしまったらまた問題ですね。
部活動の目的
次に、部活動、吹奏楽部の目的について何だと思うかを訊いてみました。有効投票数272票。
2/3近くの人が、『音楽に触れ人生を豊かにする』を選んでいます。
これは、ガイドラインの『生涯にわたって学び、芸術文化等の活動に親しみ、多様な表現や鑑賞の活動を通して、豊かな心や創造性の涵養を目指した教育の充実に努める』に合致していると言えますね。
選択肢の設定が適切かどうかということはあるにしても、
ここまでくっきりとした結果が出たのは少し意外でした。
回答者さんはきっと学校の吹奏楽部の生徒さんが多いと思うのですが、
『大会での成績や成果を上げる』がいちばん少ないのですよね。
本質が見えているように思えて、なんだか安心しました。
コンクールに出るからには、賞は大切なのです。でも、ほんとうに大切なのは、
何を目指した結果として賞があるのか、それを目指す過程で何を得るのか、だと思うのです。
部活動から得たいもの
最後に、吹奏楽部で活動することで得たいものについて訊いてみました。有効投票数221票。
ガイドラインの、『生徒の多様な潜在的なニーズ』にあたる部分かもしれませんね。
『音楽』が過半数、次いで、『友だち、仲間』が4割です。
『成績、賞』(4%)、『内申、実績』(1%)も、わずかですがみえますね。
この結果は少し意外でしたし、心強く思いました。『音楽』が最も多いのです。
答えてくれたのがぼくのフォロワーさんだからなのかもしれないですけども…。
この結果は、ぜひ多くの指導者さんに見てほしいと思います。
そして、それぞれの吹奏楽部の中で、こんなアンケートをしてみるのもいいのではないかと思いますよ。
無記名でいいので。
さて、あなたはこのアンケート結果、どう思われましたか。