大阪のザ・フェニックスホールに、Sun Bones Trombone Trio のコンサート、
『三声の可能性』を聴きに行ってきました。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
Sun Bones Trombone Trio は、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の岡村哲朗さん、
フリーランスの武内紗和子さん、Osaka Sion Wind Orchestra の石井徹哉さんのトリオ。
今回はピアノの金田仁美さんとの共演です。
初めて聴くトリオ、初めてのホールでした。
プログラムは、
ファイアホース/スティーヴン・フェルヘルスト
レクイエム/ディヴィッド・ホッパー
3本のトロンボーンのためのコンチェルト/デレク・ブルジョワ
ミュージック・フォー・サンボーンズ/石戸谷斉
3本のトロンボーンとオーケストラのためのトリプルコンチェルト/エリック・エワイゼン
どの曲もほんとうに、三声のトロンボーンの可能性の限界に挑戦したような曲ばかりなのです!
いろんな意味で。
そしてなんといっても、大阪でトロンボーンを聴くといつも思うのですが、
今夜のアンサンブルはほんとうに、その音が豊かでふくよかで、そして輝いているのです。
そんな音をいっぱいに吸い込んで帰ってきました。
それだけでも、大阪まで180km走って聴きにいった甲斐がありました。
そして、音楽の自然な流れと、その歌、酔いしれました。
1曲目はフェルヘルストのファイアホース。
フェルヘルストといえば A Song for Japan でおなじみ。
トロンボーンのことをよくわかっていて、トロンボーンアンサンブルの曲をたくさん書いています。
でも、やってみると、どれもけっこう難しかったりするのですよね…。
この曲、初めて聴きましたが、難しさは飛びっきりじゃないですかね!
ロイヤルコンセルトヘボウのトリオからの委嘱曲なのだそうです。
ディヴィッド・ホッパーのレクイエムは、厳かなハーモニーが美しい曲。
でも、そこまで書くか!というハイトーンが…
元はチェロの曲なのですね…
前半最後のブルジョワは、トロンボーン3本でここまで厚く複雑なハーモニーができるお手本のような曲。
これも超絶。
後半、石戸谷斉さんの曲は、この団体のための委嘱曲。
3つの楽章が、それぞれ3人の個性を表しているのだそうですが、変化があって楽しく聴きました。
でも、これも演奏するのは難しそうですね。
エワイゼンのコンチェルトは、ほんとうに大曲。
エワイゼンらしい美しい曲なのですが、各ソロあり、厚いハーモニーあり、掛け合いありと、
変化に富んでいて、演奏の美しさと相まって、長さを感じさせません。
そしてアンコールに、フェルヘルストの3楽章だけがもう一度演奏されたのですが、
あんな大曲ばかりを最後まで演奏してなお、あの美音と歌と確実な演奏、すばらしいの一語に尽きます。
フェニックスホールは梅田からほど近いのですが、初めて行きました。
ホール自体は2階にあるのですが、
ステージのうしろの反響板というか壁が、後半が始まる前に上がるのです。
と、ガラス張りになっていて、その向こうにはイルミネーションに彩られた大阪の街が広がっていて、
それをバックに、後半は演奏が続いていくのです。
まるで夢のようなホール。大阪ってすごい…
学生の頃、大阪にコンサートを聴きに行っては、『大阪ってすごい』って放心していた少年は、
今でもあの頃のままです(^_^;
ホールの前は、こんなイルミネーションの街。
コンサートの余韻に浸りながら、愛知に向けてクルマを走らせたのでした。

