この前ツイッターで,こんな書き込みを読みました。
北風大将@hiroto_nuno
先輩や指導者が 「おいっ!ライン合わせろよ!怒」 ってな練習を厳しいと考えるのはナンセンス。 怒号が飛び交い、ピリっと張り詰めた空気でやるのが厳しい練習だっ!ってのは違うと思う。 厳しい練習ってのは雰囲気じゃなく、中身の濃い内容。 みんなで笑いながらする厳しい練習は絶対にある。
2018年01月27日 23:38
この方はマーチングの先生のようなのですが,まさにそのとおり!! と思ったのでした。
みなさんどう思われますか?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
厳しさってなんだろう…
厳しさって,なんだと思いますか?
厳しい練習って,どういうものだと思いますか?
ツイートにあるように,怒号が飛び交うこと?
厳しい叱責?
メトロノームとチューナーの奴隷になって,少しでもずれたらやり直し?
休憩もなく長時間練習すること?
張り詰めた空気?
規律?
こういうのって,ほんとうの意味での厳しさなのでしょうか?
厳しさには2種類ある
厳しさって,2種類あるように思うのです。
それは,人に対する厳しさと,音楽に対する厳しさ。
上に書いたような厳しさは,人に対する厳しさですね。
人を力で押さえつけて言うことを聞かせ,それによって望む結果や成長を得ようとする。
では,音楽に対する厳しさは?
音楽に対する厳しさ
理想の音楽がしっかりと自分の中にあって,それを求めるために妥協しないこと。
それが,音楽に対する厳しさですね。
でも,なかには,一見すると音楽に対する厳しさのように見えるけど,
じつはニセモノも多いように思うのです。
それは,単なるダメ出し。悪いところ探し。ただ整えるだけ。
これ,ニセモノの,音楽に対する厳しさです。
単なるダメ出しとの違い
ほんとうの『音楽に対する厳しさ』と,ニセモノ,単なるダメ出しとの違いは何か?
それは,理想の音楽があるかどうかです。
走る,遅れる,濁る,ずれる,乱れる,と指摘するのは,理想の音楽がなくてもできる。
でも,そんなふうにしてできた音楽は,人の心を動かさないし評価もされない。
自分の中に確固たる音楽のイメージがしっかりとある。
それに向かって妥協しないで進んでいくのが,ほんとうの,音楽に対する厳しさ。
一見すると似て見えても,単なるダメ出しとは似て非なるものです。
単なるダメ出しって結局は,音楽ではなく人に対する厳しさなのですね。
いい音楽を生むのはどちらの厳しさか
さて,人に対する厳しさと,音楽に対する厳しさと,どちらの厳しさが,いい音楽を生むのでしょう。
もちろん,音楽に対する厳しさですね。
いい音楽って,人を力で言いなりにすることからも,理想なきダメ出しからも,生まれない。
理想の音楽がしっかりと見えていて,そこに対して妥協しない姿勢から,生まれる。
その過程をとおして,人もまた成長する。
さて,これは,指揮者,指導者の責任ですね。
前に立つからには,理想の音楽がしっかりとあること。これが条件のひとつだと思うのです。
あなたのバンドは厳しいですか?
それはどんな厳しさですか?


