トランペット奏者の高垣智さんが,ツイッターでこんなことをつぶやいてみえました。
高垣 智 Trumpet@SatoshiTakagaki将来吹奏楽部の顧問をしたい、という子には、自分が憧れる先生のやり方の再生産ではなくて、一度それは相対化して見つめ直して、自分のやり方でやってほしいなと勝手に思います。でなければ負の側面も着実に継承されていくから…。
2017年09月12日 10:14
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
ぼくもまったく同意見です。
負の側面が継承されていることも,とても多いと思うのです。
いい指導者ってどんな人?
こんなところに簡単に書けるようなものではないのですが,
いい指導者ってどういう人なのでしょうか? どういう人だと思いますか?
いい賞(いい成績)を取る人?
生徒たちから好かれる人?
バンドを従わせるのが上手い人?
これってみんな,結果的にそうなっているだけだと思うのです。
いい賞は,いい音楽をした結果です。
好かれるのは,信頼された結果です。もちろん,好かれないことだってありますよね。
バンドが指導者に従うのも,信頼があるからですよね。
結果的にそうなるものなのに,それを追い求めて失敗する人もいますよね。
楽器や合奏と同じです。
本質はどこだろう…
たとえば,いい指導者さんがみえたとして,その方の指導を見て,よくあるのは…
やっていることを表面的にだけ見て,それをただ真似すること。
これ,たいていうまくいきませんよね。でも,とてもありがちです。
どんな指導者さんにも,良さもあれば欠点もあると思うのです。
この人の良さって,一体どこにあるんだろう…
その本質を見極めること。表面を見るのではなくて…。
これが大切なのではないかな,と思うのですよね。
だから,テレビで見たくらいではわからないのです。
吹奏楽の指導者は
吹奏楽指導をしたいという人は,吹奏楽だけをしていてはダメだと思います。
吹奏楽で演奏される音楽って,吹奏楽のオリジナルはむしろ少ない。
ほんとうに多種多様な音楽がある。
その創り方は,『吹奏楽だから,こう』ではなくて,その音楽の語法や作法によるのですよね。
だから,より多くのいろいろな音楽に触れて体験を積んでいくべきだと思うのです。
今,特に学校吹奏楽だと,独特のやり方,独特の方言みたいなものがまだまだあると思うのです。
昔ほどではなくなってきたとは思いますけども…。
そんなふうになってしまっては良くないように思います。
もっと『音楽』を,と感じること,ありますよね。