いい吹奏楽指導者って… | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
おもに吹奏楽の活動に役立つ情報を発信中!
バンド指導をご希望の方はお気軽にご連絡ください。

トランペット奏者の高垣智さんが,ツイッターでこんなことをつぶやいてみえました。

 

 

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 

ぼくもまったく同意見です。

負の側面が継承されていることも,とても多いと思うのです。

 

 

 

いい指導者ってどんな人?

 

こんなところに簡単に書けるようなものではないのですが,

いい指導者ってどういう人なのでしょうか? どういう人だと思いますか?

いい賞(いい成績)を取る人?

生徒たちから好かれる人?

バンドを従わせるのが上手い人?

 

これってみんな,結果的にそうなっているだけだと思うのです。

いい賞は,いい音楽をした結果です。

好かれるのは,信頼された結果です。もちろん,好かれないことだってありますよね。

バンドが指導者に従うのも,信頼があるからですよね。

結果的にそうなるものなのに,それを追い求めて失敗する人もいますよね。

楽器や合奏と同じです。

 

 

本質はどこだろう…

 

たとえば,いい指導者さんがみえたとして,その方の指導を見て,よくあるのは…

やっていることを表面的にだけ見て,それをただ真似すること。

これ,たいていうまくいきませんよね。でも,とてもありがちです。

 

どんな指導者さんにも,良さもあれば欠点もあると思うのです。

この人の良さって,一体どこにあるんだろう…

その本質を見極めること。表面を見るのではなくて…。

これが大切なのではないかな,と思うのですよね。

だから,テレビで見たくらいではわからないのです。

 

 

吹奏楽の指導者は

 

吹奏楽指導をしたいという人は,吹奏楽だけをしていてはダメだと思います。

吹奏楽で演奏される音楽って,吹奏楽のオリジナルはむしろ少ない。

ほんとうに多種多様な音楽がある。

その創り方は,『吹奏楽だから,こう』ではなくて,その音楽の語法や作法によるのですよね。

だから,より多くのいろいろな音楽に触れて体験を積んでいくべきだと思うのです。

 

今,特に学校吹奏楽だと,独特のやり方,独特の方言みたいなものがまだまだあると思うのです。

昔ほどではなくなってきたとは思いますけども…。

そんなふうになってしまっては良くないように思います。

もっと『音楽』を,と感じること,ありますよね。

楽器の指導法だって,吹奏楽独特の,『ちょっと違う』ところがまだまだありますよね。
 
いろいろな経験…,ぼく自身のことでいえば,特にオーケストラの現場で,
さまざまな指揮者とのリハーサルやステージを経験できたことが,とても大きいように思います。
 
 

いい指導者って…
 
まだまだとても言えるような立場ではありませんが,
これまでいろいろ見てきて思うに,いい指導者って…
 
『真剣に音楽している』
音楽を伝える,ではないと思うのですよね。そうではなくて,
自身がほんとうに真剣に音楽している。そうすれば,それって自然に伝わるものだと思うのです。
 
『信念を持っている』
自分の信念を持っている。いい意味で。
ほんとうにいい指導者さんには共通することのように思います。
 
『学び成長し続けている』
これも,いい指導者さんに共通ですね。
完成なんてない。できないこと,知らないことのほうが,ずっとずっと多い。だから学び続ける。
『できない』,『知らない』を認められない人って,いい指導者にはなれないように思います。
 
『アンテナが鋭敏である』
受信アンテナ,送信アンテナ。特に受信アンテナですね。
これも,すぐれた指導者さんに共通でした。とても鋭敏。
 
『本質を見る目を持っている』
ものごとの表面しか見られないのではダメです。
なにが本質なのか,それを見る目を持っている。
 
 
それがすべてではない
 
正解はないし型もない。あるとすれば,指導者の数だけあると思うのです。
でも,負の側面の継承,まだまだたくさんあると思うのですよ。
 
誰かをリスペクトするのはかまわない。でも決して,それがすべてではない。
それどころか,世界にはもっともっとたくさんある。
これって,どんな世界にも言えることですよね。
そのことを忘れてしまったら,いい指導者やいい音楽家には決してなれない。
広い視野,本質を見る目,それがとても大切なように思います。

いい指導者って、どんな人だと思いますか?