クラリネット奏者の吉崎めぐみさんが,新曲の譜読みのポイントを書いてみえました。
とっても参考になると思うので,読んでみてくださいね。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
さて,ぼくの場合は,なにしろ根が行き当りばったりな人間なので,
吉崎さんのように計画的には譜読みしません(^^;
ポイントとか書けないですが,ぼくがどんなふうに新曲を譜読みするのか,なんとなく書いてみますね。
まずは調を把握する
特に,初めて取り組むモノがシンフォニーやコンチェルト(オケ中のほうね)とかだった場合,
たいていスコアを手に入れます。もちろん音源も手に入れます。
さすがにバレエとかだとスコアまでは手に入れないけれど…
で,特に転調が多い曲では,まず最初に,自分が吹く部分の調性を把握しますね。
要は,その部分が何調に聞こえるのか,何調と感じられるのか,
そして,何調としてソルフェージュするのか,ということなんです。感覚的なのです。
分析でも理屈でもないんですよね。そんな瑣末(って言っちゃいけないか…)なものではないのです。
でもここ,ぼくの場合は大事なポイントだったりします。
とにかく歌う
とにかく歌います。ソルフェージュ。
動きのあるところでは,右手も(空間で)動かしながら。
全部歌ってみます。とにかく音と手とリズムが自分の中にきちんとできるまで,楽器は持ちません。
時には,参考音源に合わせて歌ってみたりもします。
これはイメージをふくらませる意味合いが大きいかもしれません。
この時点で,替えポジションなんかも決めてしまいます。もちろん変わる可能性もありますが…
決めた替えポジションはエンピツで書き込みます。
時には,間違いそうなトラップとかもチェックして書き込みます。
そのあと楽器で吹いてみる
納得行くまで歌えたら,技術的な問題が発生しそうなところは楽器で吹いてみます。
動きや,ブレスや,跳躍や,そういうところ。
ブレスは,ひとりで吹いた時と合奏の中で吹いた時と違ってくることもあります。
本番になると,また違うかもしない。
楽器で確認する必要のないような曲の場合,歌うだけで,吹いてみないことすらあります。
弦や木管の方には申し訳ないですが…
逆に,イメージをつかむために音源に合わせて吹いてみることも…。めったにしませんが…
でも,ベルリン・フィル(445?)とかだとピッチが上がらないのです(´・_・`)
それからさらに…
スコアでオーケストレーションの確認もします。同じ動きはどこかな…
コラールの箇所などは和音分析します。
長い休みにガイドを書くことは,ほとんどぼくはリハーサルまでしません。
音源でよく聞こえる楽器が,オケ中でよく聞こえるとは限らないですから。
とにかく全部ソルフェージュできる,歌えること。
その曲が,曲のイメージが自分の身体の中にちゃんと入っていること。
この2つを大切にしています。
以上が,吹く曲の譜読みのお話。
では,振る曲の場合は…
スコアを見ながら…
まず最初に,なんとなく眺めながら,やっぱりつらつらと歌ってみます。
メロディだけじゃなくて,それ以外も,響きをイメージしながらなんとなく自分の中で組み立ててみます。
もちろん,全部の音が同時に自分の中で鳴らせるわけじゃあありません。聖徳太子じゃあない!
だから,なんとなくどんな曲なのかつかむ,という感じだと思うのです。
買ったばかりのプラモデル,まず接着剤使わずになんとなく組み立ててみてワクワクする,
そんな感じですかね(^^;
それから次に…
曲にもよりますが,やっぱり次にやるのは和音分析ですね。
もちろん調性を把握した上で。
それから,オーケストレーションやいろんなところをよーく見たり…
テンポの運びや振り方を考えたり,音源は聴いてみたり聴かなかったり…
曲の背景を調べたり…
そんな感じです。
やっぱり歌えること
どちらの譜読みにも共通するのはやっぱり,歌えること,なんですよね。
音が入っていること。
それから,音楽が入っていること。
ぼくの場合は,そんな感じです。
みなさんの譜読みは,どんなふうですか?

