ベルリン・フィルのホルン奏者サラ・ウィリスが一昨年の5月,
ホルン演奏時のMRI動画(リンクはそのことを書いたブログ)を公開して話題になりましたが…
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
今度はトロンボーンのダグラス・ヨーが動画を撮って,あるサイトに公開されています。
(Seeing the Unseen: Trombone Playing Through the Eye of a MRI Scanner with the MRI Brass Repository Project)
MRIって,たしか,強い磁気の力で身体の中を見る機械。
ぼくは,撮られたことはないです。
さて,リンク先の動画を見ていくと,おもしろいですね。
英語がすぐにぱっと訳せないので,大雑把にしかわからないのですが,
でも英語がわからなくても面白いですよ。
もちろん,口の中の動きや状態は個人差があってひとりひとり違うものだと思います。
そのことをあたまに置いて,ダグラス・ヨーさんはこうなんだな,というふうに見るのがいいと思います。
唯一の正解,ではないということ。
1,リップスラー
舌,のど,軟口蓋(口の中の天井の奥の方のやわらかい部分)が連携して動いているのがわかります。
やっぱり,どれかの器官だけが独立して動くわけではないのですよね。
連携,共同作業,チームワーク,全体でひとつ。
そして,音域のコントロールって,舌の前側じゃなくて奥側でおこなっているのがわかりますね。
音が出ている時は軟口蓋が上がっているのもわかります。
2,インターバル/3,アーティキュレーテッド アルペジオ
タンギングって,ダグラス・ヨーさんの場合,舌の前後の動きなのですね。
これは,人によっていろいろあると思います。
きっと,上下の動きの人もいると思います。
舌が口の中のどこに当たるのかも,きっと人によっていろいろだと思いますね。
だから,ひとつの例として見るのがいいと思います。
その下に,音域ごとの口の中の画像が4つ示されていますね。
これを見るとダグラス・ヨーさんが音域ごとにどんなふうに吹いているのかが見えますね。
余談ですが…,あちらでも中音Bのことを『tuning B-flat』って言うのですね…。
4,スロー ダブルタンギング/5,ファースト ダブルタンギング
TuKuTuKuの『Ku』って,舌の『奥』ではないですね。もっと前の方です。ダグラス・ヨーさんの場合。
たしかに,やってみるとそうですよね!
よく,ダブル タンギングの練習として『Ku』だけ練習するんだ,なんて言われたりしますが,
(ぼくはあんまりやったことがないですが…)
ダブル タンギングしたときの『Ku』と,Ku だけやったときの『Ku』って,同じになってます?
6,声門,クレシェンド ディミヌエンド
クレシェンド,ディミヌエンドしたときの声門の動き。これ,興味深いですね。
声門というのは,左右の声帯の間にある、息の通る狭いすきまのこと。
これがクレシェンド,ディミヌエンドでどう変化するのか…。
7,エアアタック1/8,エアアタック2
一体どうなっているんだろう…(・_・)
まっ,喉で切るのでしょうけど,よくわからないですね…
フィンランディア,1拍目のあたまの8分音符(譜例では休符になっていますが…),
舌で止めているのがわかりますね。
これ,舌で止めない人は多分いないでしょうね。
にしても,これ,すごくないですか!?
9,ピッチベンド
どうやっているんだろう…
息の通り道を舌で狭めているようにも見えるけれど…
のどのあたりを広くしているようにも見えますね。
よくわかりません…(´・_・`)
自分でやってみても,どういう動きなのかよくわかりません(´・_・`)
ベンドすると前のほうが広くなっていくような感じもするけれど,
上を狭くするために舌が動いた結果,そうなるのかもしれませんね。
10,ホイッスリング(口笛)
これ,おもしろい!
口笛の,口の中の動き!
当然でしょうけど,金管楽器のときの動きとは,少し違いますね。
人間の身体って立体だ
ただ,MRIで見るのは平面画像(動画)ですよね。
実際の人間の身体や口の中って,三次元の立体なのです。
そこのところも,頭に置いて見るのがいいと思いました。
でも,とっても興味深かったですね。
