大切なことを… | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
おもに吹奏楽の活動に役立つ情報を発信中!
バンド指導をご希望の方はお気軽にご連絡ください。

一昨日の記事『悪いところをみつけて直す!?』を書いて、思い出したことがあります。
もうずいぶん前の話ですが…


あるバンド、コンクールで取り組んだ曲に、ある楽器のソロがありました。
まだ1年生だったその子の練習を何度か見ていたのですが…
ある日、そのパッセージを吹いた彼女は、なんだか不満そうな顔です。
そんな彼女に、何か伝える代わりに、訊いてみました…

「今のは、なにが不満なの?」と…。

この音がちょっとかすれたし、この音はちょっと遅れたし、この音がちょっと低かったし…
うーん、、そんな目先の些末なことの指摘など、ぼくは一度もしたことはなかったのですが…
それを聞いて彼女にその時なにを伝えたのか、もう忘れてしまいましたが…

でもそれから、いろんなことを話しました。
音楽って、何のためにあるんだと思う?
なんて話も…。

もちろん、そんな話に唯一の正解なんてありません。
でも、考えてみてほしかったのです。


もし、悪いところを見つけて直せば、いいソロができるのであれば、
全部の音がきちんと並べばそれでいい。
でも、それだけでは音楽ではないわけでしょう。
もっと大事なことがある。

それに、『悪いところを見つけて直す』っていう発想しかないと、
目先の些末なことばかりが気になると思うんですね。
そのもっと奥にあるものを見落とす気がするのです。
悪いところを見つけるのだって、それを起こしているのは何だろう、っていう見方が必要だと思うのですよ。

機械だったら、壊れたところを直したり部品を取り替えたりすればいい。
でも音楽は、演奏は、そういうものじゃない。

目先の些末なことに捕らわれすぎているんじゃないかな…
なにか大切なことを忘れてないかな…
そんなふうに思うことがあります。

もちろん、細部にこだわることはとても大切です。
でもそれは、些末なことに振り回されるのとは全然違うことですよね。
似て非なるもの、です。