違いがわかる続きですが…
昨年,ある高校に指導に行きました。
その高校は,普段おもに生徒さんだけで練習を進めている学校。
まず合奏をやったのですが,
たとえば,あるプランを提案して,やってもらう。
と,演奏に変化が出ます。
それを聴いて『おぉっ(゚o゚;;』などと思うのですが,
それをぼくは言いません。言いたいのを我慢して,まずは訊きます。
「今,どんなふうに変わったと思う? なにが変わった?」
たくさん手が上がるし,いろんな意見が出るんですよ!
もちろん,正解は1つではありません。
そんなふうに練習が進んでいったので,
このバンド,とっても可能性があるな,と思ったんですね。
だって,みんなが違いに気づいているから。
音や,いろいろなことに,意識を向けようとしているから。
もう,合奏が宝の山のように見えるわけです。
いちばん大切なものがあるわけです。
思うに,生徒さんだけで自主的に練習を進めている,
その環境が,こういう意識を育んだんじゃないかと思うんです。
ぼくも高校の頃は,おもに生徒だけで練習を進めていました。
いろいろ考えていたし,よく聴こうとしていました。
高校生くらいになると,生徒だけでできるのかもしれませんね。。
先生だって,正直,中には,聴いてわからない人もいます。
生徒たちのほうが,よくわかっている,なんてこともあります。
そういうバンドも見てきました。
それなら,そういう先生に頼るよりも,
生徒だけで自主的にやったほうがいいかもしれない…。
なので,先生は,聴いて違いがわからないとダメです。
どんなに頭が良くて,どんなに勉強していて,どんなに物知りでも,
聴いて違いがわからなければダメです。
前に立つ人間の,いちばん大切な能力です。
少なくとも,違いをわかろうとしないとダメです。
そして,違いがわからなければならないのは音だけではないです。
あの高校,また行きたいです。
真剣勝負,めっちゃ楽しかったです。。