木槿垣隣の庭を訪ひにけり

「方円」2002年10月号雑詠掲載。

8月19日は「8」「1」「9」の語呂から俳句の日。俳人協会などが制定した。俳句は推敲が大切。という事で、若い頃に詠んだ句を、今ならどう詠むかという視点で、一句紹介したい。木槿は早ければ7月には咲くが、秋の季語とされている。庭木や生垣としても用いられ、「木槿垣」という傍題がある。30代前半に詠んだ句で、この時の情景は忘れてしまったが生垣に沢山咲いた白い木槿の花が、フェンスを越えて隣の庭に向かって咲いている。そんな色鮮やかな光景を詠んだ句と思われる。

今読み返すと、意味が伝わりにくい句ではある。木槿の花が、隣の庭を自ら訪問することはない訳で、擬人に頼り切っている部分がある。隣の庭にかかるように咲いているという事を素直に詠むためには、擬人が過ぎない方がいい。今この光景を詠むなら

木槿垣隣の庭に至るかに

と言ったところか。

(絵はAIによる創作です)

 

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