ビル風に燭火の揺るる盂蘭盆会

「雲の峰」2024年10月号青葉集掲載。

本来、盂蘭盆会は7月13~16日に行われる仏事。かつては旧暦で行われ、今では旧暦または新暦の月遅れに行うところがある。一般的に「お盆休み」と呼ばれている長期休暇は、新暦の月遅れに当たり、これが一般化されているようだ。そのためか、盂蘭盆会は秋の季語とされている。思い思いの形で先祖供養がなされるのがこの時期。13日には迎え火を焚いて先祖の霊を招き、16日には送り火を焚いて先祖の霊を帰す。五山送り火もちょうどこの頃。田舎でも街中でも、この時期はあちこちでろうそくの灯が見られる。ビルが立ち並ぶ街中では、ろうそくの灯がビル風に煽られて揺れる。その様子が、都会的な雰囲気と伝統が融合したように見えて詠んだ句。

亡くなった両親は、本格的なお盆の祭壇などは作らず、茄子の馬だけをサイドボードの上に置く程度だった。父が亡くなると、遺影をサイドボードに置いて、茄子の馬と花を飾るだけだった。両親が亡くなってから、図解入りで色々教えて貰って、見よう見まねで飾っているが、見る人から見たら笑われるだろう。先祖を敬う心を、不器用なりに表してみたという事で、ご容赦頂きたい。飾った後の野菜を料理して、有難く頂く事が、最近のお盆休み最終日の楽しみにもなっている。

(絵はAIによる創作です)

 

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