新緑の間の岩場の真白かな
「方円」2012年7月号清象集掲載。
2012年5月、加西・善防山に登った際に詠んだ句。「間」は「あい」と読む。善防山は笠松山と並んで加西アルプスとも称される名峰。室町時代にはここに善防山城が建てられた。かつての修験道として多くの信者を集めた。私が登った2012年当時、山頂は眺望が望めなかったが、2016年に有志によって伐採が進み、眺めが良くなったとの事。機会を見つけてまた登ってみたい。途中に急峻な山道があり、ロープ伝いに登る。その辺りで振り返ってみると、新緑の隙間から白い山肌がよく見えた。そんな自然の作り出した美を堪能して詠んだ句。
当時のSNSを見返してみると、どうもこの登山の1週間後に低音障害型感音難聴を発症したらしい。京都駅での本番を控え、準備をしていたところ、左耳に水が入ったような、鈍い耳鳴りが続き、自分の声もトロンボーンの音もハモって聞こえる。実に気持ちが悪かった。ここから2か月半、耳鳴りに悩まされることになる。原因はいまだにわからないが、医者曰くストレスでしょうとの事。何かあってもあまり深く悩みすぎず、山登りや趣味を楽しみたいものだ。
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