花並木走者ペースを緩めけり

 

「方円」2022年6月号円象集掲載。

桜の季節。全国津々浦々、桜並木が賑わってくる。暖かくなると、散策に出掛ける人が増える。景色を楽しみながら歩く人、おしゃべりを楽しみながら歩く人と、思い思いの楽しみがある。ジョギングにいそしむ人は、たいてい前を向いて一心に走っているが、桜並木を通る際、ふとペースを緩めて、桜を愛でる人もいる。それほど鮮やかな桜の花。誰もが穏やかな時を過ごす風景を切り取って詠んだ句。

昨日は夕方からずっと怒っていた。一国の主の不用意で不躾な発言と、それを感情的に伝える人々。そして情報に操られる自分自身に腹が立ち、何とも言えない感情が沸き上がった。翌朝、どうしてそんな事に腹が立ったのかと、冷静に自分を見つめている自分がいる。朝の散歩で満開の桜を見て、さらに心が落ち着いた。人間とは単純なものだ。どうしようもない感情が沸き上がったとき、心の中でこう呟こう。

「腹が立ったら横にしなはれ」と。

 

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