飾焚く煙の奥に古都の景

 

「雲の峰」2024年3月号青葉集掲載。

「飾焚く」とはいわゆるとんど、左義長の事。毎年小正月に松飾りやしめ縄、書き初めなどを燃やし、この一年の無病息災を願う行事の事。どこへ出かけたか忘れてしまったが、学校の校庭付近から煙が上がっていた。この日は小正月。ちょうど左義長を行っている最中。高く上った煙の向こうに、遠く京都市街が見える。恐らくあの遠くの街でも、同じようにとんどを行っているのだろう。そんな光景に、1月も半ばを過ぎ、あっという間に春が来るという時間の経過の速さを感じて詠んだ句。

時間の経過の速さ。今日はこの日に触れない訳には行かないだろう。1月17日、おむすびの日の由来は、1995年のこの日、阪神淡路大震災の際、炊き出しとしておむすびが届けられた事とされている。あれからもう30年経ってしまった。当時大学生だった私が鮮明に覚えているのは、避難場所になっている学校の体育館の中継中、「おい!お前ら何撮っとんねん!」と取材クルーに食って掛かる男性が映り、すぐに中継が止められた事。未曽有の災害に、誰もがどうしていいかわからない状態だった。それから30年もの間、自然は容赦なく人間を襲い続け、人は様々な事を学んだ。この経験を、確かに伝えなければならない。それが今を生きる人に課せられた課題だ。そう考えて生きていこうと思う。

 

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