オリオンに向かひ家路の人の列

 

「方円」2006年2月号雑詠掲載。

冬の代表的な星座と言えばオリオン座。大きな四角形の真ん中に3つ星。夜明るい街中でも、比較的よく見える。当然の話だが、毎日同じ方向から昇り、同じ方向へと消えていく。夜、会社や学校から帰る人の列が、駅から続いている。ほとんどの人が駅から同じ方向へ歩いていく。目の前にはオリオン座。よく見えるこの星座を、どの人も目印にして歩いているように見える。その姿が、まるでオリオン座へと帰って行くように見えて詠んだ句。

私は極度の方向音痴。車の運転にはカーナビが欠かせない。今日、恥ずかしい出来事があった。所用で京都・四条烏丸へ。そこからさらに北へ一筋上がった錦市場へ向かう。しかし、その錦小路が意外と遠い。そのうち仏光寺が見えて来た。仏光寺通は、四条通から南に二筋下がった通り。そこで気が付いてふと空を見上げたら、目の前に太陽があった。慌てて元来た道を引き返した。地図アプリを開けながら、反対方向を歩いていたのだ。ここまで来ると、「方向音痴」というより、もはや「考えなし」と言うべきか。地図を見るだけでなく、いつも普遍的同じ場所にある太陽を目印にすべし。迷ったら考えて、空を見る事を心掛けたい。

 

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