はんざきの微笑む如く口を閉づ

 

「雲の峰」2023年8月号青葉集掲載。

「はんざき」とはオオサンショウウオの事。身体を半分裂いても生きている事から、この異名が付いたと言われている。三重の名勝・赤目四十八滝の入口には日本サンショウウオセンターがあり、8種類のサンショウウオが展示されている。その中でもひときわ目立つのが、やはりオオサンショウウオ。どことなくユーモラスな体つきで、大きな口をしっかり閉じているが、口元は常に微笑んでいるように見える。当の本人は普通に生きているだけだが、見る人にとっては癒してくれる存在。人間のように雑事に取りつかれているより、きっと幸せなのだろう。そんな事を考えながら詠んだ句。

最近、特に平日の朝は、気が付けば険しい表情になっている事が多い。思い悩みながら行動すると、不思議なもので、些細なミスを連発する。そうして頭がパニックになり、体が硬くなり、それが次のミスを誘発する。その繰り返しで、さらに表情が険しくなる。そんな日が続いている。特に私は、そんな事が起こるとなかなか立ち直れない。稲な思いを引きずってしまう事が度々ある。その性格は、なかなか一朝一夕に治るものではないが、せめて今の険しい表情だけでもなんとかしたい。何があってもヘラヘラ笑っているという訳ではないが、人間の行動は顔の表情でも決まるのではないか。意識して、一日穏やかな表情でいたいものだ。

 

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