まくなぎや沢よりの風真向ひに
2023年5月、伊丹アイホールで行われた春耕かきもり句会にて、「雲の峰」朝妻力主宰の選を頂いた句。
「まくなぎ」「目纏」は夏の季語。ヌカガなどの小型の蚊を総称してこう呼ぶ。数十匹が一塊になって上下にせわしなく飛ぶ姿をよく見かける。「目纏」とはよく言ったものだ。この句は三重・赤目四十八滝を訪れた際に詠んだ句。一人でも家族でもよく訪れた場所で、涼を求めて訪れた。そこで見かけたのが、鬱陶しくて厄介なヌカガ。手で払いのけながら進む。そこへ向かいの滝から涼しい風が吹いてくる。私の顔にも当たり、ヌカガ達にも当たる。もしかしたら、彼らもこの風を求めて、集団で飛んでいるのかもしれない。そんな風に感じて詠んだ句。
今日は職場で熱中症についての基礎知識を説明した動画をみんなで見た。私たちは、外の作業が多い。天候に左右されやすいが、特に服装に困るのが5月。急に熱くなったり、急に寒くなったりする。天候に体を慣らしていけばいいのだが、なかなかそうも行かない。昔は「水を飲めばバテるので飲むな」などと、誤った認識に加えて根性論を前面に押し出す人が多かった。心頭滅却すれば火もまた涼しなどと言うが、それは心の持ちようで事がうまく運ぶという意味合いが強く、決して我慢しろという意味ではない事を再認識したい。人も蚊も暑いのだ。
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