著莪咲くや此より上は修験道

 

「雲の峰」2023年7月号青葉集掲載。

著莪の花はアヤメ科の常緑多年草。花自体は4月から見られるが、夏の季語とされている。山地の湿った樹下などに群生して、白い可憐な花を咲かせる。2023年のゴールデンウィーク、近鉄てくてくまっぷ、千光寺・鳴川コースを訪れた。近鉄元山上口駅から清滝石仏群、千光寺を経て枚岡梅林、近鉄枚岡駅までを歩く、約10キロのハイキングコース。かつて亡父が歩いたコースだ。コース途中の千光寺は、修験道の祖・役行者が建てたとされるお寺。今でも修業が行われている。いわば道場と呼ぶべきお寺の参道は川沿いにあり、著莪の花が咲いていた。まるで荒行の本場に誘うように咲く姿に感銘を覚えて詠んだ句。

そんな著莪の花言葉は「抵抗」だそうだ。鋭い葉を持ち、日陰に咲き続ける姿から、そんな花言葉が付けられたそうだ。水辺の日陰を選んで咲く花。種を持たず、同じ地中で繁殖を続ける花。俗世間から離れ、この道場近くで生き続けると言えなくもない。そういう意志は持たずとも、ただそこに姿勢を正して咲き続ける姿は、どこか決然としたものがある。今日は健康診断。腹囲がまた増えてしまった。そんなに大食いではないのだが、欲に負けてしまった結果か。少し意志を強く持って、健康でありたいと思う。

 

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