時の日や時の止まれる如き街

 

「方円」2021年8月号円象集掲載。

671年4月25日、漏刻という水時計が初めて使用された。この4月25日は旧暦。太陽暦に換算すると6月10日となる事から、大正9年よりこの日を時の記念日とした。人生における時の尊重。定時の厳守による規則正しい生活の維持。これらがこの日を定めた目的とされている。そんな2年前の時の日に、静まり返ったままの街がある。まだ例の感染症の影響が色濃く残っていた2021年。ここだけは「しーん」という音が聞こえそうな、時間が止まったような光景が目の前に広がる。他方、そうした感染騒動以前より、時の止まった街もある。こうした光景が少しでも減って、日本中が活気に満ちた場所であってほしい。そんな思いを込めて詠んだ句。

私は無駄な動きが多い。最近こう指摘される機会が増えた。時間を見て、より効率的に動けるようにならないと、一日やりたかったことが出来なくなるよと言われる。確かに、時間は有限。しかも、誰の前でも平等に、淡々と過ぎてゆく。一秒たりとも無駄にしてはいけない。分かってはいるのだが、集中すると、ついつい時間の感覚がなくなる。このブログを書き始めて、何を書こうか思案しているうちに、日付が変わるという事もある。時の記念日の目的は、先に述べたとおり、人生における時の尊重。時間を大切に使わねばならない。

 

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