真先に処暑の風受く浮御堂
「方円」2017年10月号円象集掲載。
8月23、24日辺りは二十四節季のひとつ、処暑。「改正月令博物筌」に「節より十六日めを処暑といふは、暑気すでに潜まり処(を)るをもって、処暑と名づく」と記されており、この日を境に暑さが和らぐとされている。「浮御堂」と呼ばれる場所は数あるが、この句を詠んだ場所は恐らく滋賀県の有名な浮御堂か。琵琶湖を背に、爽やかな風を一番に浴びる様子。建物そのものに変化はないが、周りの空気に秋を感じて詠んだ句。
8月もあと2週で終わり。暦の上では暑さが和らぐ季節だが、外で作業をしているとまだまだ暑い。今年は長雨の影響で、晴れると蒸し暑さを感じる。しかし朝夕の外の空気。あれだけやかましく鳴いていた蝉時雨が聞こえなくなる。ちょっとした周りの変化を感じると、やはり秋は平等に訪れるのだと感じる。流行り病でなかなか思うに任せない日々が続くが、こうして季節は移ろいゆく。いずれは事態が好転するだろうと、楽観的に考える事にしよう。あまり停滞感を感じすぎると、精神的に参ってしまう。
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