炎昼や密かな笑みの勝者なる
東京オリンピック、昨日日本はメダルラッシュに沸いた。この日も焼けるような暑さ。頂点を極めた選手の表情は様々だった。水や畳を叩いて喜びを爆発させる人。色んな思いを押し殺して、静かに喜びをかみしめる人。いかに大きなパフォーマンスを決めても、派手に喜ばない人。それぞれ違った表情を見せてくれた。この炎天下、明るい空の下では、いかなる表情の勝者も明るく照らしてくれた。そんな勝者に敬意を表して詠んだ句。
試合後のインタビューを聞いていると、皆さん言葉を慎重に選んでいるように思えた。この状況下、最後まで開催の是非が問われ、未だ万人が開催に納得しているとは言えない中、選手の皆さんは非常に難しい立場でこの日を迎えた事だろう。様々な意見があり、それらは全て尊重されるべきではあるが、選手自身が何か罪を犯している訳でもない。難しい環境ではあるが、出るからには悔いなきよう、静かな心で臨んでもらいたいものだ。
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