ランナーの列に青葉の蔭やさし
「方円」2018年7月号円象集掲載。
まだ世間を騒がせる病気が爆発的に広がる前の話。休みになるとハイキングや山登りに出かけていた。山と言っても本格的な高い山ではなく、200m級の低い山で、登山道も整備されているところ。そんな場所なので、ジョギングコースにしている人も結構いる。有酸素運動にはもってこいの環境だろう。しかし季節は初夏。まだ本格的な夏ではないにしても、立ち止まると汗ばんでくる。そんな体を休ませてくれるのが木陰。特に青葉の眩しい季節。目も楽しませてくれる。歩いている私がじっくり休めるのだから、ランナーたちにとっては天国だろう。そんな青葉のみずみずしさ、爽やかさを感じて詠んだ句。
梅雨に入って、休みの日はなかなか近所へ散歩にも出かけられず、職場でも湿気が体に纏わり付いて、なかなか元気も出ない日々が続いている。そこへ持ってきて緊急事態宣言。本格的なハイキングも森林浴もお預けで、本当に近所でお散歩ぐらいしか出来なくなった。それでも毎朝町内を走っている人がいる。そんな人たちを見ると、気軽に出歩けないからと、晴れの日のカタツムリのように自室に籠っている自分が恥ずかしくなってくる。庭でもいいから、せめて一歩家を出て、外の空気を吸うぐらいの事をしなければ、人間どんどん内向きになってきそうだ。少しでも気持ちを前向きに保っておきたい。
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