雲雀東風鈴外さるる村社
昨日に引き続き、土曜午後の散歩の情景から。早口で囀りながらホバリングするアゲヒバリも飛ばされそうな強い風が吹く河川敷を後にして、集落へと降り立つ。そこに小さい神社があったので、お参りする事にした。この神社も、感染症対策のため鈴と綱が取り外されていた。もはや見慣れた風景。春の強風が吹き荒れ、アゲヒバリが鳴く季節になっても、まだ日常からは遠い事を実感して詠んだ句。
日曜日、緊急事態宣言下で、学校の部活も、少年野球も、文化的な活動も、細心の注意を払いながら行われている。それでも、1年前に比べて少しでも前進している事は有難いことだ。しかし相手は肉眼では見えない敵。しかも巧妙に姿を変える者まで現れた。厳密に言えば、ウィルスは生物とは違う。自らの意思などは持ちようがないのだが、どうも人間の知恵と努力をあざ笑っているように見えて腹立たしい。そこで「人は無力だ」とあきらめてしまう訳には行かない。徐々にではあるが、「得体の知れないエイリアン」が「難敵だが勝てるかもしれない敵」に変わろうとしているのは間違いないので、より一層の注意を払いつつ、日常生活を取り戻すべく模索していく必要がある。一刻も早く、各地の神社に鈴が戻る事を祈りたい。
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