初天神静かに明けて静かに暮れ
1月25日は初天神。大阪天満宮や京都の北野天満宮、亀戸天満宮、太宰府天満宮などが特に有名だ。テレビを見ていると、緊急事態宣言に伴う行事などの措置がテロップで流れていたが、その中で東寺の初弘法、北野天満宮の初天神が中止と書かれていた。致し方ない事だ。「初天神黒き運河を超えて来ぬ(村山故郷)」という句が示すように、毎年縁日で大変な賑わいを見せるが、今年ばかりはそうは行かないだろう。あくまで想像だが、縁日もなく、いつもと変わらない境内なのかなと考えて詠んだ句。
緊急事態宣言が発令されてからの毎週末の人手は、昨年4月に発令された当時の人手の2倍~3倍まで増加しているという話を、よく報道などで聞く。「家から一歩でも外へ出たら悪い人」という短絡的な批判をする人も、中にはいるだろう。いて当然だとは思う。実際、「政治家が会食しているのに庶民は我慢するのか」という対抗心で外へ出る若者もいるようだ。決して褒められる理屈ではないが、気持ちはわからなくもない。外に出る、出ないの論争より、自分がいかに意識して、いかに予防のために気を遣うかという事が語られるべきだろう。数字の羅列だけでは、何も解決しないという事を、人は薄々感じているはずだ。それよりも、一人一人の感染予防に対する意識付けに重きを置いて貰いたい。
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