西の陣東の陣を蝶通ふ

 

「方円」2016年6月号円象集掲載。関ヶ原古戦場を訪れた際の一コマ。

関ヶ原は、言わずと知れた天下分け目の決戦。東西両軍が雌雄を決する激戦を繰り広げた古戦場は、今は静かな山村になっている。春の陽気に誘われて、チョウチョがここを訪れ、自由に飛び回る。意図せず東西両陣を往き来する姿が印象的だった。当然、彼らはどちら側に付くという意識も主張もない。ただ行きたい方向がたまたまどちらかの陣営というだけ。

2019年4月、統一地方選挙開催。それぞれの候補者が、それぞれの主張を展開する。中には互いの批判に終始するのもいる。第三者から見ると、やはり究極的には我がのための立候補なんだと思ってしまう(そうでない人もいるかも知れないが)。戦国時代の合戦も、天下万民のためだけでなく、我がのためという一面もあっただろう。見つめる第三者としては、関ヶ原のチョウチョのように、しっかりと自分の意見も持ちつつ、そういう諍いから距離を置いた生き方に徹したいものだ。

 

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