蒲公英の親離れせぬ子を抱く
「方円」2018年6月号円象集掲載。枚方・山田池公園での一コマ。
この時期、どこへ行っても、ふと下を見ればタンポポの黄色い花を目にする。畦道、空き地、果ては歩道やアスファルトの隙間にも咲く。特に都市部で目にするのはセイヨウタンポポで、繁殖力が非常に強いとされている。
在来種、外来種を問わず、花が咲いた後には白い綿毛が飛んでいくのは、お馴染みの風景。しかし、いかなる風にも影響されず、ずっとくっついている種もある。家族連れで賑わう公園の中、その様子が独り立ちを嫌がる子供に見えて詠んだ句。
かく言う私。親離れせぬ子ではないが、未だ実家暮らし。見る人が見たら、タンポポにしがみつく種かもしれない。私事ではあるが、昨年10月、父が急死。面倒がらずに、完全自立を考えなければならない。
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