春塵や文化住宅壊さるる

 

「方円」2018年6月号円象集掲載。

 春は風が強く、埃や塵が舞いやすい事から、「春の塵」という季語が一般化された。

一方、近畿圏で言うところの文化住宅とは、高度経済成長期に多く建てられた、木造モルタル造りの集合住宅。住民の高齢化や建物自体の老朽化などで、放置されたり、取り壊されたりする姿をよく目にする。

2019年4月1日、新元号「令和」が発表された。時代は着実に進む中、取り残された小さな昭和は、脱皮をするように消され、次の時代へと生まれ変わる。街の新陳代謝と言うべきなのか。そのうち「文化住宅」という言葉も死語になるのだろう。しかし私たちは、次の時代へと歩みを進め続けなければならない。

 

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