前回の続きで、秋田県歴史旅のお話です
私は古墳オタクなので、他の時代のことは全然わからないのですが、秋田県では見てみたいものがありました
それは、縄文時代の天然アスファルトです
縄文人は、東北と北海道の一部で産出する天然アスファルトを、主に接着剤や補修剤、または黒色顔料として利用することもありました
関係する遺物を見てみたいと思い、大仙市にある秋田県埋蔵文化財センターに向かいました
※撮影許可はいただいています
能代市にある烏野上岱遺跡(からすのうわだいいせき)の、縄文時代の遺構から出土した深鉢土器です
中に天然アスファルトがたまっていて、土器に入れて熱してから不純物を取り除いていたようです
縄文人の知恵ってスゴイですよね~
頭良すぎます
土偶の首が黒いのですが、これがアスファルト接着剤の跡で、土偶の修理に使ったようです
あれっ。土偶って破壊して使う説がありますけど、接合した目的は何だったのでしょうか
山本郡にある東飛塚館跡の弥生土器です
左の土器に黒い筋がありますが、これがアスファルト接着剤で補修した跡
左が遠賀川系の土器棺、右がそのフタです
縄文時代の埋設土器で、こちらも棺として使われたものです底に、意図的に空けられた穴があり、その理由はわからないそうです
秋田県埋蔵文化財センターの目の前って、国指定史跡・払田柵跡なんですよ
平安時代初期に、蝦夷の支配と、政治・軍事の拠点となった古代城柵官衙の遺跡です
雨でしたが、少し歩いてみました
高さ3.6mもある角材を材木塀として使い、約3.6kmの距離をぐるりと囲んでいたようです
広っ
使われた木材は、西暦801年の伐採
中心となる政庁の建物跡
雨なので誰もいなくて、貸し切りです(笑)
梅雨の時は古墳や遺跡を回りにくいので、先日博物館に行こうとしたところ。なんと駅でナンパされました
一見、爽やか系男子です
ところが、私は「横浜の博物館に行きたいのですが、ブルーラインの改札口がわかりません」と言って、改札口まで連れて行ってもらって。
お礼を言って電車に乗ってしまいました・・・。
何たる不覚っくう~(泣)
爽やかなお兄さん、夢を見させてくれてありがとう
(参考文献)秋田県大仙市リーフレット「国指定史跡 払田柵跡」