前回の続きで、宮崎県小林市の東二原地下式横穴墓群を見学したレポートを書きます感動の後編です
11号墓を見た後、8号墓の見学をしましたが、かなりの見応えでした
左の見学棟が11号墓
5基の地下式横穴墓を挟んで右側にある青い屋根が、次に見た8号墓です
11号墓では玄室を上から見学できますが、8号墓の見学棟では地下に入るので、地下式横穴墓と同じ目線の高さで玄室を見ることが出来ます
もう嬉しくて眠れなくなりそうです
地下階段の先に、羨道(ピンクの敷き物)が見えてきました右にあるのは閉塞石です。
現地ガイドさんより「中を覗いていいですよ」という有り難いお言葉を頂戴いたしました
遺構検出面から161cmの深さのところが、竪坑床面の高さとなります
結構な深さでしたよ
ここから頭の突っ込みが許可されました
羨道は、高さ81cm、長さ46cm、床面幅68cm
切妻造りの玄室は、奥行167cm、幅221cm、棟までの高さ114cm。朱塗りで真っ赤
感動ですね
11号墓と同じ棚状施設があり、刀子が2本差してあったそうですが、調査時に壁ごとはぎとらないと刀子が抜けなかったようです。
中心の黒く丸い穴が、そのはぎとった跡でしょうか違っていたらごめんなさいね
こちら覗いて右側ですが、家の形を伝えたいので線を入れてみました右側の棚には、直刀が置かれていました
被葬者は3人で、玄室一番奥にいたのは女性。貝輪を装着し、足に刀子と鉄鏃が刺さっていました
まさかですが、戦って刺されたとか南九州では女性も戦ったという説をお持ちの研究者がいらっしゃいます
私が古墳時代に生きていたら、戦いたくないですね💦
この墓域に、径22mの円墳が1基だけありますが、発掘調査はされていないので築造時期不明です
調査したら、地下式横穴墓との関係性がわかるかもしれませんね
東京に戻り、セブンイレブンで埴輪を発見しました
コンビニにも登場するなんて、埴輪の社会進出がめざましいですね
今日のおやつとして、いただきま~す
(参考文献)小林市教育委員会「小林市文化財調査報告書第6集 東二原地下式横穴墓群・下の平地下式横穴墓群」平成5年8月