前回の続きで、岡山県の古墳巡りレポートです
赤磐市穂崎の朱千駄古墳を見てきました
県道251号線沿いにあるので、場所はわかりやすいですね
全長80m級の前方後円墳で、5世紀末の築造
北側から見ると墳丘はありますが、南側は池になっていました
現地の説明版では「蛇行状鉄器」があったと書かれていますが、これって最近話題の蛇行剣のことでしょうか
長持形石棺が発見されており、岡山県立博物館に置いてあるので、そちらも見ました
連れて行って下さったAさん、ありがとうございました
長さ約2m、幅約1m。惚れますね~
ヤブになっているので、後円部に上がらせていただくことは出来ませんでした
前方部は確認出来ました
副葬品として鏡が出ているのですが、同笵鏡と考えられるものが東京都の亀塚古墳から出ています
岡山県と東京都、こんなに離れているのに同じ鏡を持っているって、どういうルートで入手しているのでしょう
ちなみに、亀塚古墳はこちらもう跡しかないです
同種の鏡を持つ場合「連帯感で結ばれたグループがあったかも」という考え方があるようです(倉敷考古館HPより)
となると、当時こういう会話があったかもしれません。あくまでも想像です
『こんにちは、朱千駄さん!僕、東京の亀塚です岡山県に長持形石棺を持ってる首長がいるって聞いたので、会いにきました』
『君、若いのにやるじゃないかこの鏡でも持って帰りなさい。全国で11枚しかない鏡だけど、友好の証としてプレゼントしよう。
大阪の若きリーダー・郡川西塚くんから2枚もらったんだけど、1枚あげる~』
とか。少し年上の朱千駄さんが、いい人だったのかもしれません
(参考文献)馬淵久夫「漢式鏡の化学的研究(4)」日本文化財科学会66号 2012年