前回の続きで、島根県の古墳巡りについてです
益田市乙吉町の市指定史跡・小丸山古墳を見学しました墳丘の全長が52mの前方後円墳で、6世紀初頭の築造
周溝と外堤を備えている点は石見地方唯一の形態で、古墳は復元されています
古墳を示す標柱のところから徒歩で緩い坂道を上がりますが、数分程度ですぐ着けます
現地の説明看板を読んで、あれっ?と思いました
測量調査はされているし、中国地方ではここにしかない鈴杏葉が発見されているほどの貴重な古墳なのに、埋葬施設のことに一言も触れられていないのです
帰宅してから調べたところ、報告書に下記のようなお話が掲載されていました
古墳で「文化財保護上の手続きがとられていない無謀な工事」が行われ「工事が強行され続けるという最悪の事態」が起こったそうです
埋葬施設が壊されて調べられなかったため、説明板看板には何も書けないんですよね。
こういう話は本当に悲しいです
墳丘上部は破壊されましたが、復元は出来ました
墳丘に上がらせていただきました
後円部からは平野が見渡せます
後円部から前方部を見下ろしたところ
外堤と周溝があり、きっちりと復元されていました
古墳や文化財って、壊しちゃったら調査できないのです
工事が必要な場合は、すぐに壊さず一度調査してからとか、適切な対処を望みます
おまけ
友達に、お菓子などプレゼントをいただきました
わーいわーい
地球の歩き方をいただいたのですが、「ムー」というのが出ているんですね
古代文明が好きな私に、ぴったりの贈り物です
感謝~
早速読んでみたいと思います
(参考文献)島根県益田市教育委員会「小丸山古墳発掘調査報告書」1990年3月