前回の続きで、奈良県の古墳巡りについてです
桜井市浅古にある舞谷古墳群で、舞谷2号墳を見学しました磚積式の珍しい横穴式石室があります
5基の方墳からなる古墳群で、見学できるのはこの2号墳だけです7世紀中頃の築造
桜井市立桜井中学校の近くですが、まず道路沿いの山に入るこの階段を探します
階段を上がり、山道を進むと今の時期なら5分くらいで古墳に到着できます
夏は草がすごすぎて大変なので、秋冬がいいですね
ちょうど影になり真っ暗ですが
2号墳は、墳丘東西10.6m、南北9m、高さ2.5mの長方形
羨道は、長さ1.7m以上、幅1.1mなのですが、天井石なしで下部が少し残っている程度
近づくとわかります
この石室の素晴らしさがっ
榛原石の板石をレンガ状に加工して積み上げ、表面に漆喰を塗った特別仕上げです
玄室は、長さ2.4m、幅1.35m、高さ1.7m
ちょっとずつずらして積み、それが現代まで崩れていないのはスゴイです
漆喰は剥がれていますが、全面に塗られていたと考えていいようです
天井までキレイに持ち送りがあり、うっとりします
この全面に漆喰があったとすれば、相当キレイな石室だったと思います
更に、石の扉もあったという古記録が残っているようです
おまけ
舞谷古墳群の一部からも出土していますが、古墳時代中期頃から須恵器という灰色の焼き物が作られるようになりました
my須恵器があるので載せますね
私は素人なのでわかりませんが、6世紀後半以降の須恵器ではないかと思います
掘り返したとか、盗んだとかじゃないですよ骨董品屋さんで購入しました
矢印のところに、ヘラ記号があります
二重線にナナメ線も入っていますが、須恵器工人または須恵器工房を示すサインらしいです
例えばですが「マイケルジャクソン作」とか「マイケル須恵器工房・大阪支店」みたいな意味らしく、工人や産地を表現しているようです
私はコレクターではないので、持っているのはこの1個だけですが、大事にしたいと思います
(参考文献)一般社団法人桜井市観光協会「鳥見山周辺の古墳探訪」出版年度不明