前回の続きで、大分県の古墳巡りについてです
大分市大字小野鶴にある小野鶴横穴墓に行きました
前室を共有した横穴が4つ並ぶという、特殊な横穴墓です
どうしても見たくて来たのですが、なんと懐中電灯を忘れてしまいアウトです
緊急で買った懐中電灯の光量が弱いので、写真が暗くなりました
でも、横穴墓はとても素晴らしいものでした
二豊ゴルフセンター駐車場に、横穴の前室が北東に開口しています
土地の造成で横穴墓が埋められ、現在残るのは26基
前室はひとつで、それを囲むように4つの横穴が並んでいます7世紀前半代の築造と見られています
最初から複数の横穴を造るつもりで、前室が掘削されたようです
最初に造られたのが第1号室と考えられているので、1という番号がついているのだと思います
第1号室は、4つの中では一番手のかかった横穴墓
玄室長さ2.8m、幅2.4m、高さ1.54m
寄棟妻入りの家形
次に作られたのは第2号室
中から見ると、羨道が偏った位置にあるのがわかります。天井はドーム状
奥行2.2m、幅2.1m、高さ1.5m
第2号室の後に、第3号室&第4号室が造られたと考えられています
第3号室も、天井はドーム状
高さ0.92mなので、しゃがんだ状態でないと見学出来ないです
石がゴロゴロしているので、敷石かもしれませんね
床に穴があり、別の横穴墓に通じています
私見ですが、床穴の先は何倍の広さもあるような横穴墓なので、後世に誰かが掘り広げて何かに使ったのかも
ちなみに、南側に横穴墓らしきものがいくつもありましたが、第1~4室よりかなり大きく、その点については資料では触れられていませんでした
今回、懐中電灯を忘れましたが
私は忘れ物が多くて困るし、覚えていないということも結構多いのです
以前、なぜか冷蔵庫にボックスティッシュが入っていたとか、衣類の引き出しにパソコンのマウスが入っていたりもしました(笑)
全く覚えがないんですよね
もしや、私の部屋に誰かが…いるのかもしれませんね
(参考文献)立正大学考古学研究会 池邉千太郎「立正考古第29号 大分県小野鶴横穴墓」平成元年7月