前回の続きで、広島県安芸高田市の古墳巡りについてです吉田町中馬の中馬八ッ塚古墳群を見た後、雨が止んだのでもう少し見たいと思い、徒歩数分の明官地古墳群に向かいました
11基以上の古墳で形成される古墳群です
近くに明官地廃寺跡という看板があり、7世紀後半~9世紀始めごろまで古代寺院があったとされる場所
ここの北西に接する山の斜面に、古墳群があります
明官地廃寺跡の少し北にある、墓碑です
これは、1588年に造られた高僧・月高さんの墓碑で「天正の石仏」と呼ばれています
墓碑後方の山に古墳群への入口があるので、入ってみますね
この日、古墳資料を持ち合わせていなくて、手探り状態
おまけにまた雨が降りそうだし、森の中なので真っ暗でした
ここは、小さなお堂があるのでわかりやすいです
第10号古墳で、箱式石棺が2つ露出
1つだけかと思っていたので、もう1つを確認していないです古墳時代中期の築造で、方墳の可能性あり
第10号古墳のすぐ北にあるのが、第5号古墳です
推定で径8~9m、高さ2.5mの円墳で、横穴式石室あり
6世紀後半~末の築造
石室は、全長5.4m、羨道幅0.8m
入らせていただきますね
玄室は埋まっていますが、長さ2.8m、高さ1.1m、幅1.25m奥壁は、3~4段積みではとのこと
他にも撮影はしたのですが、どれが何号墳かわからなくなったので、見やすいものをレポートしました
このあたり古墳が多く、明官地廃寺跡もあることから、それなりに古代から人がいた地域なのだと思います
おまけ
最近のびっくりしたこと
私の大好きな「ヤツメウナギ」のうな重テイクアウトですウナギそっくりなんですが、ウナギとは関係のない無顎類で、魚類でもない生物です
(一般的な魚は、顎口類に属する)
そこまでは知っていたのですが、ヤツメウナギは口が吸盤型をしていて、他の魚に張り付いて血液や体液をちゅーちゅー吸って生きているのだそうです
えっ…血液を吸う~
驚きましたが、でもそうやって生きてくれているおかげで、美味しく食べさせていただけているのです
自然の恵みに感謝ですね
(注)でも、川の自然が破壊されているおかげで、今は数が少ないそうです。
(参考文献)安岡拓己「安芸高田市吉田町の明官地古墳群調査(3)」比治山大学紀要第25号 2018年