8月2日に「群馬県の南下古墳群が群馬県史跡へ」という新聞記事を見かけました県の史跡として答申されたそうです
たまたま7月14日に南下古墳群に行っていたので、現状の古墳群を載せてみたいと思います
学術的に価値のある古墳群で、横穴式石室を造る際に引いた作業線の「朱線」が残っているゴイスーな古墳があります
北群馬郡吉岡町南下にある古墳群ですが、元々地域には古墳が100基あり、残存6基6世紀末から7世紀末の築造
まず、吉岡町文化財センターでリーフレットをいただき、すぐ横にある南下C古墳を見学
径約15mの円墳6世紀中葉~後半頃の築造
横穴式石室前に鎖があるので(切れていましたが)、奥には入らずズームで撮影
状態良好です
南下D古墳は、径約13mの円墳
7世紀後半頃の築造
入ることはできませんが、横穴式石室あり
※横穴式石室の様子は、吉岡町文化財センターの動画で確認できます
南下B号古墳は、径約30mの円墳
7世紀中頃の築造
入りたいですが、やはり横穴式石室は入室不可
石室の規模に対して天井が高く、畿内色強めの古墳です
注目の南下A号古墳は、径20~27mの円墳
7世紀後半の築造
横穴式石室に作業線の「朱線」があるのですが、入ることは出来ません人が出来りするようになると朱線が傷むので、立入禁止のままでいいと思います
(荒らす人いますしね)
柵越しに撮影させていただき、イメージですが「朱線」を入れてみました
太く描きましたが、実際には細い線です
漆喰も残っているので、畿内との関係が考えられます
こちらは南下E号古墳で、径約17mの円墳
7世紀末頃の築造
新聞記事によると、朱線があるので、奈良から専門の職人が来ていた可能性があるようです
仮に、同じく漆喰がある奈良・高松塚古墳のあたりから南下古墳群まで歩いたとすれば、現代なら94時間(google上での計算)
古代には舗装された道はなく、迷ったりした時間も含めて、その2倍として考えたら188時間
まぁ、古代の人はそのくらいなら普通に歩いたでしょうね
私も、20代の頃なら遺跡巡りで半日歩いたりしましたが、今はもう無理です好きな旅行グッズは湿布です(笑)
疲れますが、古墳&遺跡巡りは続けて行こうと思います
(参考文献)上毛新聞「南下古墳群が群馬県史跡へ 吉岡町」2023.8.2.