香川県の古墳巡りについてレポートします
3月上旬に、仲多度郡まんのう町の安造田(あそだ)東3号墳を見てきました6基で構成される古墳群の中の1基です
なんと、モザイクガラス玉が発見されたという珍しい古墳なのです
琴電琴平線の羽間駅から、徒歩約10分で行けます
行く途中の道右側にも、写真には写っていないのですが、こんもり2号墳がありました
道を進むと、尾根を利用した古墳の北西側が見えてきます
3号墳は円墳で、7世紀初頭の築造
横穴式石室があり、盗掘はされていましたが、石室&一部の副葬品が良好に残っていました
現地の看板ですが、玄室からこんなに綺麗なモザイク玉が発見されています
直径1.45cm。
西アジア産、ササン朝ペルシアの領域(現在のイランやイラクの周辺)で作られたと考えられているのですが、古墳の主がこれをどうやって入手したのかは謎です
横穴式石室は、全長8m
手を合わせてから、入らせていただきます
こんな時に懐中電灯の電池がなくなりましたが、自然光が入るので玄室の見学は可能でした
ほっ
玄室は、奥行3.2m、高さ2.1m
立ったまま入ることができます
よぉ~く見ると、向かって右側と左側の側壁で使われている石の大きさが違うんですよね
右側が大きめ、左側が小さめの石なんです
向かって左側(北)の側壁
尾根の地形に合わせて、北側では小さめの石を積み上げたようで、石室の構造もきちんと考えているんですね~
ふむふむ
古墳の南側、青いテープが張られていて、新しい説明看板もありましたよ
このモザイクガラス玉、どうやってココに来たのでしょうね色々な人に受け継がれて、大陸を渡ってきたのでしょうか
もし、モザイクガラス玉のネックレスを身に付けていたとしたら、この古墳の主はオシャレ先取りじゃありませんか
地域の首長でありながら、ナイスなファッションリーダーだったのかもしれませんね
(参考文献)満濃町文化財保護協会「安造田東3号墳発掘調査報告書」1991年7月