前回の続きで、大分県の古墳巡りについてです
臼杵市大字稲田にある臼塚古墳を見た後、次の目的である大字諏訪の下山古墳に向かいました
現地に石棺と石人が残る前方後円墳です5世紀前半の築造
JR熊崎駅から、古墳のある丘陵まで徒歩10分少々、そこから丘陵に上がっていきます
「下山古墳」の看板がありますので、進みます
二手に分かれた山道を、左に進みます
(もしかしたら、右からも行けるのかもしれませんが)
小円墳を越えると、すぐに下山古墳の後円部に出ます
墳長約68m、後円部径約38m、前方部幅約36m
造り出し付き。
覆い屋が見えますが、この中に石棺が眠っています
これが見たかったんです
石棺両側を石で支えられた組合式の家形石棺で、長持形石棺の要素もあります
押縁の表現(窓の縁みたいな感じ)がほどこされ、見えないのですが底石には石枕も彫ってあるようですフタと身を合わせるほぞ穴も精巧なのだそうですよ
2人埋葬されていましたが、うち1人は追葬
さて、前方部に下りてみると。。。
前方部から後円部を見上げたところなんですが、くびれ部近くに臼塚古墳でも見た石人が立っていました
こちらは1基で、しかも上半分が壊れてなくなっています
石人は短甲を表現しているのですが、胴を守る部分がなくなり、腰から腿を保護する草摺(くさずり)の部分だけ残っていました
見えにくいのですが、現地に看板があります
石人は、石棺を守るように立っていました
石人がいますし、フタの押縁表現、精巧な石棺のほぞ穴もあるので下山古墳は、石工技術に長けた集団がいたんだろうな~と思わせるような素晴らしい古墳でした
おまけ香川県で撮影
この彼に、卓球でもどう?って誘われたら。歴史マニアとしては、断れないと思いました
(参考文献)大塚初重、小林三郎「続日本古墳大辞典」2002.9.10