昨年11月、急に仕事が休みになり時間ができたので、プチ古墳巡りをしてきました
大阪府高槻市奈佐原・茨木市安威にある阿武山古墳を見たのですが、雨に降られてしまいました寒っ
道路はありましたが、私は徒歩なのでこの山道を上がりましたしばらくするとフェンスがあるので、フェンス沿いを右に進むと古墳に出ます
古墳とは言っても、墳丘がこんもりあるわけではないのです溝を巡らせた直径82mの墓域の中に、墳丘はほぼ無しで地下石室があり、被葬者が眠っていました
藤原鎌足の墓説があり、有名になりましたね
7世紀後半の築造、または7世紀前半の説もあり
この柵の中に地下石室があるのですが、身分が高い人の古墳だと想像しにくいかもしれませんね
正面に「墓室」とありますが、この地下で漆を使用した夾紵棺(きょうちょかん)という特別な棺が発見されました
昭和9年の古墳発見時に適切な保存処理がされなかったため、保存状態が良かった遺体は劣化し、棺は湾曲
手荒に扱われたそうで、これって考古学研究上の大きな損失ですよね悲しすぎます
上記「墓室」の逆、北側。開けた感じのスペースです
被葬者については、いくつかのことが判明しています
①身長164.5cm。
②生前運動をしていて、スポーツ肘のような骨の異常増殖あり。弓をひいていた可能性が考えられる。
③髪の毛は黒々。髪の毛の分析でよく汗をかいていたことがわかり、スポーツマンに現れる傾向が見られた。
④髪の毛からヒ素が検出されている。当時、ヒ素は不老不死の薬として信じられており、仙薬として飲んでいた可能性が高い
とても活発な男性だったという印象ですね~現代だったら、これモテる男性だと思いますよ
被葬者が誰なのか気になるので、いつか正式な調査があるといいですね
(参考文献)歴史読本35 1990年4月