前回の続きです岩手県奥州市の角塚古墳を見た後、岩手県北上市の江釣子(えづりこ)古墳群に行ってきました
八幡・猫谷地・五条丸という3つの支群があり、今回は八幡支群の見学記です
JR北上駅からバスで訪問目印は八幡神社の鳥居
107号線側の鳥居から入ると古墳群があるのですが、逆側にも鳥居はあります
東側の八幡支群ですが、地図上だと円墳が8基
新田開発や盗掘があり今は減りましたが、元々は支群全体で約120基ありました7世紀後半~8世紀前半の築造
北東北(青森県・秋田県・岩手県)最大の古墳群地帯だそうです
古墳とはいっても、高さがある塚ではなく、現状では低い墳丘
一体どういう人たちの古墳なのでしょうか
資料では、大和朝廷と対立する蝦夷の中には朝廷寄りの人々もいて、そのような人たちが複雑に絡まった被葬者構成が予想されるということでした
墳丘に川原石が散乱しています
八幡5号墳も、同様に低い円墳です
八幡3号墳
これは、まぁ八幡2号墳の跡って感じですね
江釣子古墳群が造られた7世紀代は、北東北にとっては超重要な時期
稲作適地が広がり、人口が急増したそうですよ
北東北で稲作って、奈良時代くらいからでしょ~という考え方はもう過去の話で、今は西日本にほとんど遅れず開始していたことが証明されています
弥生時代前期に、北九州の人が日本海を北上して津軽に稲作を伝えたのだとかえええ~、遠いじゃないですかっ
船に乗るのが怖いという気持ちはなかったのかなぁ
スゴイですね。古代人って。
(参考文献)江釣子古墳群とその時代ー古代北東北の自立と個性江の道― 北上市博物館 平成10年3月15日