前回の続きで、滋賀県大津市の古墳旅についてです
大津市埋蔵文化財調査センターで古墳の状況を教えていただいた後、徒歩で10分くらいの百穴(ひゃっけつ)古墳群に向かいました
※調査センターさん、色々とありがとうございました
ヤブかと思って覚悟してきたのですが、林道もあるので、歩いて入ることができました
64基が残る古墳群ほぼ円墳で、横穴式石室を有するのですが、石室は壊れ気味。古墳時代後期の築造
今回のお目当ては12号墳これを見るために来ています
山の斜面にあるので、わかりにくいですおまけに入口が狭くて無理かなと思いましたが
身体を丸くして、何とか入らせていただきました
玄室は、長さ2.7m、幅が2.7~2.9m、高さ3m
中は立てますね。奥まで進んでみます
おおーっ、右壁にくぼみがあります横幅0.64m、高さ0.32m、奥行き0.22m
龕(がん)と呼ばれるくぼみですが、カマドを表しているのではという説があります
正面から撮影
このくぼみに、地域特有のミニチュア炊飯具土器セットを並べて「黄泉の国でちゃんとご飯食べてね~」という埋葬儀式があったのでしょうか
天井はキレイなドーム状
いやもう満腹です。素晴らしいです
古墳から斜面を見下ろしたところ足を踏み外すと落ちるので、要注意
この12号墳、位置がわからなかったので、一瞬諦めようかと思ったのですが往復の新幹線代が26000円かかってるっ!!と自分に言い聞かせ、探しました(笑)
古墳旅は、交通費との闘いです
(参考)埋蔵文化財包蔵地分布調査報告書 大津市教育委員会文化課 1983.3