7月に、茨城県つくば市平沢の佐都ヶ岩屋古墳(平沢1号墳)を見てきました
JRだと土浦駅が最寄りで、近くの平沢官衙遺跡付近まではバスで行けます
古墳は、丘陵の標高145mの位置にあるので、坂道を上がることになります
説明看板が出ていて、そこから間もなく墳丘が見えてきます
草が多いです
平沢古墳群(方墳1+円墳6~7)の中の1基で、墳丘は南北25m、東西35m、高さ7mの方墳長方形ですね
7世紀半ば~後半の築造
横穴式石室があり、ほぼ南に開口
石室は全長7.65m、複室構造でT字型。珍しいのでワクワクします
超ざっくりですが、こんなT字型
東側から石室正面にアプローチできます
前室と後室(玄室)に分かれています。後室がチラ見え
前門が、L字型の板石2枚の組み合わせ左右対称にうまく造る石室職人がいたのですね~
前室に入り、後室を見ると
T字型右側(東側)の部屋に、仕切り石が見えました
前室・長さ2.5m、幅2.1m
後室・長さ2.15m、幅5.45m
後室を入り右側(東側)です
各壁が1枚の石で立派
長さ2.25m、高さ0.3mの仕切り石あり。
天井石が抜けているので、自然光が入ります
その逆(西側)も、各壁が1枚の石
※左の板石は修復。
後室から前室を見たところ
入口がきれいな四角なんですよね石室職人さんの技術に拍手
板石が寝っ転がっていますが、玄関マットではありません閉塞石(資料の推定)です
石室が広く、石材加工技術がすごすぎて隙間が少ないので、ここ住めそうって思ってしまいました立派な石室でしたよ
(参考)筑波古代地域史の研究 昭和54~56年度文部省特定研究費による調査研究概要 1981 筑波大学