これまで島根県の古墳巡りを書いてきましたが、今回は弥生時代の遺跡についてレポートします
松江市の集落遺跡である田和山遺跡を見学しまして、ここには大きな謎があるんですよ
ムラを守るとされる環濠があるのですが、その中に家はなく、住居跡は環濠の外側で発見されていますじゃあ、何を守ったの?という疑問と、この特異な構造で注目された国の史跡です
硯(すずり)も発見され、もうワクワクして血圧が上がりそうです
病院建設予定地でしたが、超貴重な遺跡なので保存されました良かった~これが削られたら一大事
紀元前4世紀前半~紀元1世紀初頭の遺跡です
一気に山頂部まで登りました
最高所の標高は45.4m、東西10m、南北30mの空間で、柱穴が見つかりましたでも、住居の跡とは考えられていません
山頂部が環濠で守られています。
おすすめ環濠ビューポイントは、右側の星のあたり☆
この位置に立つと、帰りたくなぁ~いと駄々をこねたくなるほどの立派な環濠が見渡せます
☆から見える景色
山頂部と三重の環濠です(内側から第1環濠、第2、第3)
環濠が、発掘調査当時に近い形で見学できるのでビックリしました開削道路法面工事でも使われる連続繊維補強土工法で保存されたおかげです
宍道湖が見渡せるナイスな風景もおすすめ
環濠にハマりたくなったら、観察場も用意されていますので、心おきなく楽しめます
北側は住居跡で、復元住居もあります
三重の強固な環濠が守っていたのは、住居ではなくて宗教的施設や祭祀場だったという説があります
発見された硯は、楽浪郡製の可能性があるので中国との交易が考えられます文字があった可能性も否定できません
文化が豊かだった田和山遺跡超おすすめです
(参考文献)遺跡学研究 2005第2号 日本遺跡学会