前回の続きで、福井県の古墳巡りについてです
吉田郡永平寺の春日山古墳を見た後、すぐ横にある泰遠寺(たいおんじ)古墳の石棺を見学しました
泰遠山古墳は、元々春日山古墳の西側にあった帆立貝形古墳で、全長64m、5世紀中頃の築造
石棺だけ移動して置かれています
くりぬき式舟形石棺で、さっき見た春日山古墳の石棺より丁寧な削り方に見えますが、こちらのほうがやや古いのです
枯れ葉で隠れていますが、底に長軸線の排水溝、棺床面の脚部に排水孔あり
ここから坂道を上がったところに、南春日山墳墓群もあります
ここは情報が少なくわかりにくいのですが、北陸最大の四隅突出型墳丘墓を含めた4基の墳墓群です弥生時代後期の築造
手前から3号墓(方形台状墓)、2号墓(方形台状墓)、1号墓(四隅突出型墳丘墓)が並んでいた墳墓群4号墓は、図面では端っこだけ記載され、存在感なし
階段(黄色の線)から上がれます
階段より奥に、元々四隅突出型墳丘墓があったのですが、今突出部の形は残っていません
四隅突出型墳丘墓は、全長約40m、幅約30m、突出部を含めると約50m埋葬施設未調査ですが「幅3m、長さ(推定)7mのものが中央にある」そうです。ほほ~
ざっくりですが、3号墓が半分近く滑り台にかかっています
奥に向かって2号墓、1号墓の順で並んでいます墳丘が見当たらず、滑り台があることから想像すると、埋め立てて造成したのかなと考えました
奥側から見渡した様子
赤線より手前が1号墓、水色の線が2号墓、黄色の線が3号墓の位置
ここって北陸最大で貴重なので、説明看板が欲しいですね知らなければ、滑り台があるただの丘です
私がお金持ちだったら、遺跡整備代を寄付するんですけどね~緊急で、遺跡整備のために石油王とお見合いしたいのですが、どうしたらいいのでしょう
取り急ぎ、お見合い写真はこれにします
(参考)
福井市史通史編1(古代・中世) 1997.3
継体天皇と越の国 まつおか古代フェスティバル実行委員会 1998.9.19