前回の続きで、福井県の古墳巡りについてです
えちぜん鉄道勝山永平寺線に乗り、松岡駅で下車次に向かったのは、吉田郡永平寺町の春日山古墳です
まず、松尾芭蕉が1泊したといわれている天龍寺まで行き、ここからは徒歩ですぐ
径20mの円墳、6世紀末の円墳
墳丘も天井石もないのですが、屋根で覆われて横穴式石室が保護されています
羨道、向かって右側
羨道、向かって左側
羨道と玄室との境に、しっかりしたかまち石あり
玄室は、図面を見て大体の計算ですが、長さ約3.5m、幅約2m
縄掛突起つきの舟形石棺あり
粗削り仕上げの凝灰岩です。
玄室の床下から羨道、前庭部にかけて河原石の排水溝が発見されています水回りも安心の古墳です
奥壁は、左側のみ巨石で、見えにくい右側は小ぶりな石の積み上げ
わざと見えるほうだけを巨石にした感じがしますね「俺ってビッグだぜ~」みたいな
この石棺は横口式で、真横が空いています
横口式石棺は越前で唯一のもので、コレは出雲地方にある形なので、山陰地方との交流が考えられるそうです
横が開いているのって、重いフタを動かすよりも使いやすいし、実用的でいい感じです
また山陰にも行きたくなりましたが、梅雨が来るので天気が気になるんですよね
そんな時には、ここのように屋根のある古墳とか、博物館に行くのがいいかもしれませんね(屋根のある古墳なんてあまりないですけど笑)
(参考文献)
継体天皇と越の国 まつおか古代フェスティバル実行委員会 1998.9.19