広島県三原市で古墳巡り前回の続きです
梅木平古墳の大きな石室にも感動したのですが、もう1基絶対に見ておきたかったのが、本郷町の御年代(みとしろ)古墳です
この古墳の横穴式石室は、玄室が前室・後室と2部屋に分かれています更に、家形石棺がふたつそのまま残されているということなので、張り切って訪問しました
小高い丘陵の先端部にあります明治28年の道路工事の際に発見されました
7世紀中頃の築造推定で円墳ですが、方墳説もあり
横穴式石室は、真南に開口長さ約10.7m
手前の前室
くりぬき式家形石棺は、長さ2.36m、幅1.34m。大きいです
両側の隙間が狭すぎて、左側は身体が全く入らないので、右側の隙間から中にお邪魔します。
後室が見えます入ってみます
奥壁がキレイここも、1人やっと通れるくらいの狭さ。
この狭さを表現するために、靴を脱いでみました
身体を横にすれば通ることができます
奥室から外を見たところ
当時、この狭~い入口から石棺を入れたなんて、考えにくいですよね
奈良県の艸墓古墳との類似性が指摘されているので
もし石室の造り方も同じだったら、先に石棺を置いて、後から壁を組み立てていったのかも…なんて考えたりしました
私は素人なので、あくまでも想像です
伝わっている話によると
この石室が発見された時は、大勢の人が見学に押し寄せて、食べ物を売るお店まで並んだそうです(笑)
夏祭りみたいですが、それだけ大発見だったということですね
【参考】季刊考古学 68号 1999年8月
守り伝える文化財/三原市秘書広報課