福岡県久留米市田主丸町にある田主丸大塚古墳を見てきました耳納(みのう)山北麓にある前方後円墳なのですが、このあたりは装飾古墳が多い特徴的なエリアです
江戸時代の記録では、田主丸町の範囲内に1053基の古墳があったそうで、栄えていた様子が伺えます
田主丸大塚古墳は、墳丘長103m、後円部径60mの前方後円墳で、6世紀後半の築造
前方後円墳が少なくなるこの時期に、わざわざ大型の古墳を築造したことの背景が気になりますね~
まず、JR田主丸駅で電動レンタサイクル(800円)を借りて、古墳まで突っ走ります
山苞(やまづと)の道と呼ばれる道沿いにあり、見えているのは北側の後円部です
整備されているので、前方部に向かってみますね
あっ。
後円部に黄色の丸を入れましたが、この部分は最後にまた登場します
前方部は復元
石が敷いてある東側は周溝で、現代の工夫で雨水対策として石敷きにしてあります。当時、石敷きだったということではないです
後円部から、筑紫平野が見渡せます
後円部から前方部を見たところ
横穴式石室は、くびれ部に近いあたりなので、黄色で囲んだ石が見えているところだと思います
造り出しもあり、その位置が列石で示されています
1枚目にあった後円部の写真で、黄色の丸を入れた部分なのですが、このように葺石が残っているんですよ
葺石は、石を貼りつけているのではなく、石材を組み、一部を墳丘内に埋め込んでいます
現地看板には、石垣のような葺石だと書いてありました
市の資料では「高低差解消や墳丘補強のため」とされています
横穴式石室は未調査ですが、前庭部の側壁が4mも積み上げられていたことを考えると、被葬者は只者じゃないですね~かなり大きい石室があるはずです
ベンチに座って古墳を眺めながら、コンビニのアイスカフェラテを飲んで過ごしましたなんて幸せな時間
今年は、何回アイスカフェラテを買ったかわからないくらいです(笑)コンビ二さん、いつもお世話になり有り難うございま~す
(参考文献)久留米市文化財保護課「歴史散歩No.26」平成18年9月