おはようございます!ですかねぇ。
今日は、頭が冴えてしまって、寝れません。
あと数時間したら仕事なんですけどね・・・(´;ω;`)
さて、僕が学者先生の中で、一番尊敬しているのは、”浅野 裕一”先生と言う方です。
講談社学術文庫というシリーズの中で「孫子」という本を出されています。
僕が「孫子」と言う本の存在を知り、興味を持ったのは、PCゲームでした。
光栄様の”三国志”シリーズのゲームですね。
諸葛亮などに、「孫子」というアイテムを持たせると智謀が+10などになり、面白いように敵が計略にはまるんですよ。
凄い本が昔はあったんだなと、たぶん、もぅ、残ってはないんだろうなと思っていました。
暫く時が流れ、自己啓発などで、本屋さんに行ってみると、何やら「孫子」という名の付く本が、ちらほらあります。
最初は、「えっ!」と思いました。そして、何冊か、色々な本を読み比べてみて、一番、僕の中で、感銘を受けたのが、
”浅野裕一”先生の「孫子」だったわけであります。
さて、じゃぁ、何が書いてあるのと言う話なんですが・・・。
2つの軍隊が敵対していたと仮定します。
1つの軍隊は兵力が500人。もう一つの軍隊は兵力が1000人だったとします。
素人的な考えであれば、まぁ、兵力が1000人の方が勝つよね?と考えると思います。
しかし、孫子は、必ずしも1000人の方が勝つわけでは無いと述べているんですね。
じゃぁ、何を基準に、そう考えているのかという話になります。
5事7計を基準に考えなさいと述べているんですね。
まず、5事からですが・・・。
第一に道:民衆の意志を統治者に同化させる、内政の正しい在り方の事。平時からこれが実現されておればこそ、戦時において、民衆に為政者と姿勢を共にさせる事が可能となり、民衆は統治者の命令に疑念を抱かない。
第二に天:日陰と日向、気温の寒い暑い、四季の推移の定め、天に対する順逆2通りの対応、及び天への順応がもたらす勝利などの事。
第三に地:地形の高い低い、国土や戦場の広い狭い、距離の遠い近い、地形の険難さと平易さ、軍を敗死させる地勢と生存させる地勢などの事。
第四に将:物事を明察できる智力、部下からの信頼、部下を思いやる仁慈の心、困難に挫けない勇気、軍律を維持する厳格さなどの、将軍が備える能力の事。
第五に法:軍隊の部署割を定めた軍法、軍を監督する官僚の職権を定めた軍法、君主が軍を運用するため将軍と交わした、指揮権に関する軍法などの事。
次は、7計です。
1:敵国と自国とで、君主はどちらが民心を掌握できる賢明さを備えているか?
2:将軍はどちらが能力的に優れているか?
3:天と地がもたらす利点はどちら側が獲得しているか?
4:軍法や君主と将軍が下す命令はどちらが徹底して遂行されているか?
5:兵力数はどちらが強大か?
6:兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか?
7:賞罰はどちらが明確に実施されているか?
孫子は、こうした物事の比較・計量によって、開戦前から、勝敗の帰趨を察知できる、と述べています。
現代社会におけるマネーゲームの戦争においても、立志伝中の方々は、多く誕生しておられます。
常に、大企業が勝つわけでは無いのは、やはり、5事7計において、総合的に優れている方が勝つからなのでしょう。
世の中とは、不思議なものだなぁと感じますね。
僕は、もちろん戦争という名の「戦闘」は反対です。
しかし、やはり抑止力としてのある程度の軍備や知識は必要なのではないかと考えます。
軍事力がなければ他国は攻めてこないのか?など、この世の中には、色々な論理があります。
それに対して、自ら考え、その結果、自分で結論を出すというのが大切なのではないでしょうか?