2-5.手術後2週目 | 33歳 大腸がんになっちゃった

33歳 大腸がんになっちゃった

33歳でS状結腸がん(ステージ3a)になった女性会社員の日記です。
自分の経験がお役にたてればいいな、と思い、作成しました。

 1週目の最後に ご飯を少しずつ食べれるようになり 一安心 と思ってたら・・・・

2週目の最初に 熱が出ました
自分では「熱くらい気にしない 」だったのですが 先生が焦っている。
どうやら 主治医のA先生の患者で「術後予定通り回復しないのは私が初めて」だそうだ

「こんなに吐いたり 熱が出るのはおかしい」となり
急遽 注腸検査で 腸の状態(縫合不全※がないか等)を診ることに。
※縫合不全・・・腸の一部切除後、腸と腸がうまく繋がっていないこと。
         縫合不全だと 食べ物や水分が腸の外に出てしまうらしい

注腸検査は肛門から造影剤を注入し、カメラで腸の様子を見る検査です。
この検査 とにかく検査中トイレに行きたくなるのです
急遽下痢に襲われるけど トイレに行けなくて すごーーーーく我慢する感じ
「出そうだけど 出せない」 という 己との格闘です。

そして この検査は 主治医の爽やかA先生と、イケメン若手先生が担当してくれました。

検査中 「たびねこさん、苦しかったら 出していいですよ。造影剤が出るだけだから 恥ずかしくないですよ~」なんて 先生は優しく言ってくれる

しかーししかし まだ私は30代前半女性
そして 爽やか先生だけでなく 若手イケメン医師の前
まだ イケメンの前で「もらす」わけにはいかないっ
まだ女性として恥を捨てれないわっ
の一心で ひたすら 耐える・・・

ようやく検査が終わり、トイレへダッシュ
検査前は車椅子で検査室に運ばれるほど弱ってたのに
カラダ中のチカラを集めて 全力でトイレへ走る
 
なんとか 乙女()の体裁は保てましたよ・・・

検査結果は 縫合不全もなく、「腸の動きが 人より緩慢でむくんでいる」という結果。

再絶食となり  鎖骨下に穴を開け 高カロリーの点滴を入れることになりました。
その後、高カロリー点滴は12日間続くことになります。(ずっと 絶食)

それまでは 腕の点滴だったのですが、十分な栄養が届かず
少しずつカラダも弱ってきて 体重もどんどん減って 中学生並みになってました。
高カロリー点滴後は 体重減少もストップしたので ほっとしました
(あのまま減ると 小学生時代の体重になっていた・・・

そして、主治医のA先生から
「症状が回復しない理由が見つけれられない。このまま回復しない場合は 再手術して お腹の中を調べる」との提案がありました

再手術なんてまったく考えてなかったので すごくショックだったし
調査のためにお腹を開けるのは 納得いかなくて
かなり悩みました。

気持ちとしては「絶対 再手術は嫌~」だったので(また 痛い思いや吐きたくない)
「時間がかかっても 腸の動きが回復するまで待ちたい」と伝え
とりあえず1週間症状を様子見することになりました。

このときに 同じ病室の人が ほんとに心配してくれて
私の気持ちが落ち着くまで 話を聞いてくれたし、
看護婦さんも 夜眠れるか 心配してくれました

ほんとに大部屋でよかった 
良い人たちと同じ部屋でよかったと思いました