13-14.May.2023

 

ペルーアマゾンをしっかり満喫した後は、スピードボートで移動、コロンビア側アマゾンの町・レティシアを目指します。宿のお母さんに一番安全で快適と勧められたフェリーは運行日が合わなかったのと、足元を見たような料金設定でなんだか嫌悪感を抱いてしまい止めました。他の会社のスピードボートが100〜150ソル(約3,700円〜5,600円)なのに対し、ここは外国人料金を設定しており300ソル(約11,100円)。更にオフィスを訪れた時、Closeの札がかかっていたので、翌日出直したのですが、またClose。朝早くもない、昼休憩でもない、夕方でもない午前11時におかしい。色ガラス越しにじーっと中を覗いてみると人がいる!そう、Closeの札を下げたまま営業していたのです。たまたまこの日に変え忘れただけなら分かりますが、昨日も同じ。中の人に「Closeのままになってますよ」と一言いうと、「それが?」。

この時点でめちゃくちゃ印象が悪かったものの、一応運行日と料金を聞くと、

「身分証は何持ってんの?」

「パスポートですけど」

「じゃあ外国人料金の300ソル」

はい、ここは使いません。

 

結局希望していた土曜日に出発する『ZOE  ALEXA 1』のスピードボートのチケットを120ソルで買いました。出航はセントロからも近いGanzo Azul港。本当にココ?と思うような路地を進んだ先に小さな港が。

 

 

16時乗船開始、17時出発ですが、早く行きすぎてもボート内が耐え難い蒸し暑さですし、ギリギリで行くと席の選択肢が減ります。私は2人がけの席で充電できるコンセントのある席を確保。出港直前、豪雨になり最後にイキトスの夕焼けを楽しめなかったのが残念。

 

 

結局雨は一晩中降り続きました。途中何度かアマゾン川沿いの村に寄港し、人やモノが入れ替わりましたが、すごく手際が良くて毎回あっという間に港を離れました。

 

 

出港も着港も時間通り!朝6:30、終着点のサンタロサに到着です。ここでは雨が上がっていてホッ。ボートが着くとブラジルやコロンビアへ行くボートの客引きがどんどん自分の船に客を乗せて出て行きます。そう、ここは三国が国境を接する地点。私もペルーを出国してコロンビア側に行くのですが、移民局のオフィスが開くのは8時。オフィス前で待っていても暇そうなので、到着したサンタロサの港で時間を潰すことに。

 

 

小さな小さなサンタロサ島、島民はもちろんみんな顔見知り。みんなで売店の外にあるテレビでプロレスを見たり、船が着けば場所を確保して誘導したり、これから営業する食堂の机や椅子を運んであげたり、誰かの赤ちゃんをあやしたり。なんだか見ていて心が温かくなる光景でした。船の若者に聞くと、島民はおそらく800人ほどとのこと。

 

 

サンタロサの移民局へは、港からボートでも、桟橋を渡ってモトタクシーでも行けます。が、ボートの方がスタンプをもらったあと同じボートでブラジル側(タバチンガ)・コロンビア側(レティシア)へ行けるので便利。ちなみに、少し前まではコロンビア側でペルー出国も出来ましたが、今はそれぞれの国で手続きが必要でした。効率悪い…

 

無事ペルーの出国を済ませ、コロンビア側の町レティシアへ行くのですが、同じボートに乗っていた2人を先にブラジル側のタバチンガで降ろしても良いか聞かれました。逆にブラジル側の港まで見に行けて嬉しいくらい🇧🇷

 

 

タバチンガ港、まぁ、なんてこともなく。。。多少の活気はありました。

そしてコロンビア側へ。港に浮いた船のような建物の移民局で入国スタンプをもらいます。ここまで田舎になると、お役人さんでも人間味が溢れていました。町のことや宿への行き方、モトタクシーの料金まで教えてくれる、まるで観光案内所。笑顔が素敵でチャーミングな職員さんでした。(下の写真は移民局ではなくツアーなどのボートが出る桟橋です)

 

 

レティシア上陸!Airbnbで予約していた宿へ行き、ここのお母さんがオススメするツアー会社や町の歩き方を頭に入れ、いざ町へ!3つの国が国境を接するこの地、それもアマゾン川を隔ててというおもしろさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

港の前は南国のフルーツがずらりと並び、地元民から観光客までが行き交う活気あるエリア。それでも最近になって運航停止したLCC2社の便がなくなったことにより、観光業界は大きな打撃を受けているそうです。確かに、ビジネスマンと違いツーリストは安価なLCCで移動することが多いもの。それが急に破綻したら、国内では飛行機でしか到着できないレティシアの被害は甚大。アマゾンツアーで使うホテルやロッジもガラガラだそうです。他の観光地にはない、特殊な事情があるこの町の現実を聞いた日でした。